腸脛靭帯炎(ランナー膝)

2024年01月9日

 

三郷中央駅前整骨院の箕輪です。

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今年は、パリオリンピックもあるのでスポーツイベントが熱くなりそうですね!

 

さて、今回は腸脛靭帯炎(ランナー膝)について説明していきたいと思います。

腸脛靭帯炎

長時間のランニングなどをした際に、膝の外側が痛くなってくる疾患です。腸脛靭帯炎は必ずランニングに限定されませんが、ランニング動作でよく生じるため、ランナー膝とも呼ばれています。

 

腸脛靭帯は大殿筋(おしりの筋肉)から始まり、大腿の外側を通り、膝下の外側に付着します。この腸脛靭帯は膝の曲げ伸ばしとともに前方から後方に移動します。この際に大腿骨(太ももの骨)と擦れ合い炎症を起こし、腸脛靭帯炎を発症します。

また、腸脛靭帯炎は以下のような特徴があると発症しやすいと言われています。

・大腿骨外側上顆(大腿骨外側の出っ張り)が大きい

・股関節外転筋力が弱い

・内反膝(O脚)

・回内足(かかとが外側へ傾く状態)

・腸脛靭帯の伸張性が低下など

 

症状としては、ランニングなど膝の曲げ伸ばしを長時間行った際に痛みが主な症状であり、オーバ-ユース(使いすぎ)シンドロームです。

初期症状では運動中や運動を終えたあとに痛みがでますが、安静にしていると痛みはなくなります。ただし、腸脛靭帯炎が悪化すると、歩行時や安静時にも膝の外側に痛みを感じるようになります。

 

鑑別疾患

成長痛であるオスグット・シュラッター病やオーバーユースシンドロームである鵞足炎があります。また、変形性膝関節症や半月板損傷との鑑別も必要になってきます。自己判断で腸脛靭帯炎と判断してしまうと症状が悪化し、上記の通りに歩いていたり何もしていなくても痛みが出たりしてしまうため、数日間様子を見ても症状が改善しない場合は医療機関を受診するようにしましょう。

自宅でできる緩和方法

患部のアイシングやスポーツの中止などがあげられます。

スポーツ活動の中止後に痛みがなくなったらストレッチやフォームローラーなどのケアを行いながら徐々に運動を再開していきます。

 

当院では、症状が強いうちはアイシングや超音波治療器などを用いて症状の改善・緩和を行っていきます。その後症状が改善した際には、再発予防として関連筋の柔軟性の向上やテーピングによる内反膝や回内足の緩和や筋のサポートをおこなっていきますので、お気軽にご相談ください。

 

皆様の症状を改善できるようにスタッフ一同全力で施術させていただきます。

本年も三郷中央駅前整骨院をよろしくお願いいたします。