前腕の末梢神経障害

2021年06月12日

こんにちは。高橋です。

梅雨の時期に入りましたね。ジメジメとして全てが湿ってる感覚になりますよね。
特に紙とかタオルとか…洗濯物は乾かないし、家族が多い家はとても大変だと思います。

たまにの晴れ間がとっても忙しくなりますよね。1日中洗濯回すハメに!

1ヶ月ちょっとの辛抱ですが、除湿などをしてなんとか耐えていくしかないので頑張りましょう!

今回のブログ内容は

「前腕の末梢神経障害」

1、正中神経障害

☆円回内筋症候群 

発生原因…

肘関節前面で浅指屈筋起始部の腱性アーチなどで正中神経が絞扼される。

仕事、スポーツ活動、などの前腕の回内・回外肘の屈伸などの前腕の使いすぎにより発生します。

症状…

前腕掌側(手のひら)の鈍痛、正中神経領域のシビレ、筋力低下、つまみ動作が不自由となる。

円回内筋に圧痛があり、チネル徴候が円回内筋の近位に存在する。

鑑別…

手根管症候群との鑑別が必要となる。

 

治療法…

原因となる動作を控え、出来れば中止にする。局部の安静が大事となる。保存療法を行って改善されなければ観血療法となる場合がある。

 

☆前骨間神経麻痺
(運動神経)

発生原因…

前骨間神経は正中神経本幹からの分枝する運動神経円回内筋症候群と同様。

円回内筋、浅指屈筋起始部腱性アーチなどの絞扼により発生。

前骨間神経は正中神経とは違い、運動神経であり感覚障害はない。

 

神経領域は方形回内筋、長母指屈筋、第2.3指の深指屈筋を支配。

この領域に麻痺が出る。そのため、屈曲動作が難しく特有のつまみ動作障害が出現。

 

2、橈骨神経麻痺

☆後骨間神経麻痺

発生原因…

モンテギア骨折、ハンドル回しなどの前腕の使いすぎやガングリオンなどによる圧迫が原因となる。

回外筋浅頭の腱弓を通り前腕に向かう。この部位が絞扼部位で原因となる。

症状…

手関節伸展は低下するが、長橈側手根筋は麻痺しません。橈屈しながら伸展は可能となる。

MP関節は伸展が不能となり、下垂指(指が垂れること)を呈する。

感覚障害はない。

 

治療法…

局部の安静と原因となる動作の中止で保存療法を行う。

☆尺骨神経症候群
(肘部管症候群)

 

発生原因…

骨折後な成長障害による外反肘、変形性関節症に伴う。

上腕骨滑車形成不全、内反肘変形、長時間の肘関節屈曲位保持などによる圧迫で発生。

尺骨神経溝から尺骨手根屈筋への入口までの区間を肘部管という。この部位が絞扼を生じる。

症状…

尺骨神経支配の領域にシビレ、疼痛。ボタンがかけにくい、箸が使いにくいなど。

骨間筋の萎縮も見られる。

 

治療法…

原因となる動作の中止と、局部の安静。
改善されなければ観血療法が必要となります。

 

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