関節リウマチ

2023年08月9日

こんにちは

三郷中央駅前整骨院箕輪です。

福島県では40度を超え、東京でも連日35度超えなどまさに夏本番となっていますが熱中症にならないように水分補給と体温調節に気をつけて生活して行きましょう。

さて今回は、関節リウマチについて説明していこうと思います。

 

関節リウマチ

関節リウマチとは、全身性自己免疫疾患と呼ばれ、菌やウイルスなどに対する免疫の異常によって引き起こされます。

症状としては、関節の痛みや腫れ、朝のこわばりなどがあり進行すると関節の変形や機能障害をきたす場合もあります。また、全身倦怠感や発熱、食欲低下、貧血などの全身症状や視力の低下やリンパの腫れ、足の浮腫などの関節外症状が出現する場合もあります。

 

合併症

合併症としては、シェーグレン症候群(口や目の乾燥)、間質性肺炎、骨粗鬆症、皮下結節、心膜炎、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞など多くの疾患があります。

 

好発部位

好発部位としては、手足の関節[PIP関節(第二関節)第一IP関節(親指の関節)、MP関節(指の付け根)橈骨手根関節(手首)]が挙げられます。また、左右対称かつ多発性に症状が現れる場合が多いです。

その他としては、肘、膝、足首に出現し、稀に片側性や少数の関節に現れることもあります。

リウマチは症状が進行していればX線検査にて著名な関節変形や関節の破壊などが見られますが、初期症状ではX線に所見が見られない場合も多くあります。

 

血液検査では、リウマノイド因子(RF)が陽性になる場合が多く、また抗シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP抗体)やMMP-3の数値が高くなる場合もあります。C反応性タンパク(CRP)や赤血球沈降速度濃度[血沈、赤沈])の数値が高ければ炎症が強いと判断できます。

 

関節リウマチ早期発見早期治療が重要になります。なので上記の通り、関節のこわばりや機能障害(動かしにくさ)などが出たらすぐに医療機関を受診して血液検査や画像診断を行ってもらうようにしましょう。

 

関節リウマチの基本的な治療は薬物療法(投薬)です。主な薬としては抗リウマチ薬、生物学的製剤(症状の進行を遅らせる)があり、それと併せてステロイドや非ステロイド性の抗炎症剤が用いられることが多いです。

 

薬物療法により症状の緩和が見られた際にはリハビリテーションも有用であるとされています。関節の運動筋力増強訓練などのリハビリテーションを行うことで関節の拘縮の予防に繋がります。また、温熱療法や手技療法を行うことにより血行が促進がされ関節のこわばりの改善や免疫向上などの効果を得ることもできます。なので朝お湯で手を洗ったり、お湯に手を付けたりなどすることで朝のこわばりを軽減することが見込めます。