股関節の痛み(鼠径部痛症候群・グローインペイン)

2017年11月6日

ハロウィンも終わりクリスマスに向けて飾りつけをしているお店もチラホラ見かけます。

そんな中、運動をしている人にとっては寒く嫌な季節でもあります。運動をしている方だけではないですが、股関節の痛みを訴える人が多くなっています。産後のお母さんたちにも多いですね。そんな股関節の痛みはなんなのか・・・。

実はこんな症状があるんです↓↓↓

股関節の痛み・グローインペイン

「グローインペイン症候群(鼡径部痛症候群)」と言って、股関節の痛みのなかで多く、スポーツ選手に特に多い鼡径部痛のことをいいます。

初めの方は日常生活に大きな影響を及ぼすほどではなかった痛みが次第に悪化すると、日常生活動作では「起立動作・階段の昇降時」や「かがむ動作」、スポーツ動作では「走る」や「ジャンプ・ターン・キック」などで強い痛みを感じるようになります。

 

なんで股関節の痛みが出てくるの?症状は?

 

股関節は、骨盤と大腿(下肢)を連結する関節で、体幹の荷重を常に支えあらゆる衝撃を和らげながら下肢に伝達し、同時に広い運動性をもっています。逆に言えば常に負担がかかる関節と言っていいでしょう。

 

鼡径ヘルニア」「内転筋や腹直筋の起始部炎」があると言われています。自発痛は症状により様々ですが、「鼡径部」「内転筋起始部」に痛みを訴える患者様がもっとも多く、「下腹部」や「睾丸部後方」にもみられることが稀にあります。また、股関節の痛み「腰痛」「殿部痛」「坐骨神経痛」「大腿部痛」「膝関節痛」などを合併して訴える方も多いです。

内転筋のoveruse(使い過ぎ)などによる肉離れ・起始部の炎症も素因の一つです。

 ただし、股関節を大きな筋肉(殿筋、腸腰筋、内転筋群など)に囲まれているため、他の関節のように直接関節を視診、触診して熱感や腫脹を感じることは難しく、他覚的な所見では可動域のチェックとその時に痛みがあるかを確認し原因を突き止めていきます。

 

見逃してはいけない鑑別診断

整骨院ではレントゲン(画像診断)ができないために徒手検査法にてしっかり見させていただきます。鑑別疾患としては、「疲労骨折」「変形股関節症」「真性鼡径ヘルニア」などがありますが、明確な鑑別は困難とされています。

 

当院では股関節痛(鼠径部痛症候群・グローインペイン)に対しての特殊な手技療法があり多くの選手を早期復帰させています。産後のお母さんでも産道が開きすぎて股関節を痛めた方にも同じく行える手技になりますので困っている方はいつでもご相談ください。