腰痛について

2024年05月7日

こんにちは

三郷中央駅前整骨院箕輪です。

ここ数日の寒暖差が大きくまだまだ体調を崩しやすい期間となっておりますので、休息をしっかりと取り体調を崩さないように気を付けて生活していきましょう。

 

さて、今回は様々な腰痛についてお話していきたいと思います。

腰痛

腰痛とは、日本腰痛学会によって、「体幹後面に存在し、第12肋骨と殿溝下端の間にある、少なくとも1日以上継続する痛み」と定義されています。

また、急性腰痛は受傷後4週間以内、慢性腰痛は受傷後3ヶ月以上経過したものとされています。

腰痛を引き起こす原因としては、椎間板、椎間関節、筋・筋膜等の脊柱を構成する数多くの解剖学的組織、神経や他内臓疾患など様々なものがあります。

ここからは、一般に多く見られる腰痛の概要についてお話していこうとおもいます。

①急性腰痛症(ギックリ腰)

 ぎっくり腰は、筋組織や筋膜、靭帯が損傷し炎症を起こすことによって、激しい痛みを

 生じます。炎症症状自体は24~72時間で増すとされており、その後4~8週間をかけて筋 修復が行われていきます。

 

②腰椎椎間板ヘルニア

 腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎(背骨)の間にあるクッション材である椎間板の中の髄核が 飛び出すことによって起こり、飛び出した髄核が神経を圧迫することで、臀部から下肢と かけての疼痛や痺れが出現します。

 20〜40歳男性に多く発症し、MRIにて確定診断をすることができます。

 また、ヘルニアは飛び出した髄核を白血球が貪食することにより症状が改善され、期間は 2~4ヶ月ほどかかり、半年以上症状の変化が見られない場合や歩行障害や直腸膀胱障害 などが見られる場合は、手術的療法の適応となります。

 

 

③骨粗鬆症と脊椎椎体圧迫骨折

 人間の骨量のピークは30代とされておりそこから10年間は骨量がほぼ横ばいとなり、その後年0.3~0.5%の減少が発生します。

 また、女性は閉経と同時に骨量の減少が多くなり5~7年の間は年3~5%となりその後は 段々と落ち着いてきます。

 骨量の低下で注意しなければならないのは骨折であり、特に多い骨折はコーレス骨折(橈 骨遠位部骨折)、上腕骨外科頚骨折大腿骨頚部骨折脊椎椎体圧迫骨折の4つです。

 特に今回説明する椎体圧迫骨折は、咳や前屈、物を持ち上げる、つまずくなど軽度の外力 によって発症し、約6割が無症状とされています。ただし、発症数週後に痛みを訴える  ケースは多く骨がつぶれていることによってのアライメント異常(位置関係不良)によっ て筋緊張が強くなり、それに伴って痛みが遅れて来ることが多くなります。

 

今回は3つの疾患について説明させていただきましたが、まだまだ腰痛の種類はあるのでそれは次回にさせていただきます。

腰痛は放っておくと慢性化してしまい鈍く辛い痛みとなってしまうので、腰に痛みのある場合はお気軽にご相談ください。セルフケア指導 イラスト