胸郭出口症候群とは?
2024年03月15日
こんにちは
三郷中央駅前整骨院箕輪です!
気温もだんだんと上がり、花粉がきつい季節となりましたが皆様はいかがお過ごしでしょうか?
胸郭出口症候群
さて、今回は胸郭出口症候群について説明していきたいと思います。
胸郭出口とは、鎖骨と第1肋骨で構成され、腕神経叢や鎖骨下動静脈が通過します。
この胸郭出口を筋肉や骨が圧迫して、痛みや痺れを引き起こすのが胸郭出口症候群です。
胸郭出口症候群は絞扼(圧迫)される部位によって名称分けがされており、
①斜角筋症候群
前斜角筋と中斜角筋の間での圧迫
➁肋鎖症候群
第1肋骨と鎖骨の間にある肋鎖間隙部での圧迫
③過外転症候群(小胸筋症候群)
小胸筋の停止部である肩甲骨烏口突起での圧迫
の3つがあります。
症状
症状としては、頚肩腕痛や神経圧迫による痺れや握力低下、血管圧迫による腕にかけての痛みや冷えなどがあげられます。
また、胸郭出口症候群は、
圧迫型(約18%)
・重い荷物を持ち上げるなどの力仕事や野球やテニスなどの腕をあげる動作をするスポーツによって神経や血管が圧迫されることが多くあります。
牽引型(約8%)
・なで肩や姿勢不良(猫背姿勢)によって頚部の神経が引っ張られることによってしびれや痛みの症状が発症します。牽引型では、腕を降ろしていても症状が出現することが多く、若い女性やデスクワークの人に多く発症するとされています。
混合型(約78%)
・圧迫型と牽引型が混合したものです。
の発症の仕方によって3タイプに分類されます。
胸郭出口症候群の症状を鑑別する方法として下記のテストがあげられます。
アドソンテスト
腕のしびれや痛みのある側に顔を向けて、そのまま首を反らせ、深呼吸を行うと鎖骨下動脈が圧迫され、手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなります。
ライトテスト
座位で両肩関節90度外転、90度外旋、肘90度屈曲位になると、手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなり、手の血行がなくなり白くなります。
ルーステスト
座位で両肩関節90度外転、90度外旋、肘90度屈曲位で両手の指を3分間屈伸すると、手指のしびれ、前腕のだるさのため持続ができず、途中で腕を降ろしてしまいます。
エデンテスト
座位で胸を張り、両肩を後下方に引くと、手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなります。