仙腸関節障害について

2024年12月5日

こんにちは

三郷中央駅前整骨院の箕輪です。

私事ではございますが、一身上の都合により年内をもって退職させていただく運びとなりました。

ここ数年ブログを担当させていただいておりましたが、今後は鈴木・中澤の両先生が投稿していきます。

 

さて、今回は仙腸関節という関節に関連する痛みについてお話していきたいと思います。

仙腸関節とは、仙骨と腸骨によって成される関節で、靭帯によって覆われており3~5㎜の可動性があるといわれています。

仙腸関節は、上半身と下半身からくる衝撃を吸収し身体の安定性を保つ役割があります。

この仙腸関節を支えている靭帯が緩むことによって、仙腸関節にずれや緩みが出て仙腸関節炎仙腸関節障害が引き起こされます。

 

ここからは、仙腸関節炎仙腸関節障害についてお話していきたいと思います。

仙腸関節障害とは、仙腸関節に対して負荷がかかり仙骨と腸骨の位置関係が乱れ、仙腸関節が詰まったり緩んだりすることで、仙腸関節の痛みや腰痛、お尻から足にかけての痛み、痛みによって長く座ることができないなどの症状をきたす疾患です。

また、産前や産後などの仙腸関節が不安定なタイミングや急性腰痛(ぎっくり腰)を起こした際の仙腸関節の位置関係不良を戻さないまま生活することによっても仙腸関節障害を引き起こします。

 

仙腸関節炎とは、仙腸関節が過剰な負荷によって炎症を起こす疾患です。

前述した仙腸関節障害があると、仙腸関節にかかった負荷を分散できずに衝突が起こり関節炎を起こしやすくなります。

症状としては、仙腸関節部の熱感や圧痛、動作痛、足にかけての痛みや痺れが出現する場合もあります。

症例としては少ないですが、化膿性の仙腸関節炎の場合では発熱や起き上がれない程の激痛が出現する場合もあります。

仙腸関節障害では、正座をすると痛みがなくなるケースも多く見られます。これは、正座をすることで骨盤が起きるので、仙腸関節にかかる負担が分散されるからです。

 

仙腸関節の疾患はX線やMRI、CTなどの画像診断では異常が見つかることが非常に少なく、徒手検査を用いて鑑別を行っていきます。

また、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、関節リウマチなどとの鑑別が必要です。

 

自宅でできるケア方法としては、真向法などのストレッチや大殿筋や梨状筋をテニスボールや筋膜ローラーなどを用いて緩めることが有用です。また、仙腸関節に対しての負担を減らすためにヒップリフトやプランク、ドローイングなどでインナーマッスルを鍛えることも重要となります。

 

当院では、関節に直接アプローチする関節調整法や関節周囲筋へのストレッチ、姿勢矯正やEMSトレーニングなどの施術を行っております。

長年の辛い腰痛や仙腸関節周囲の痛みや違和感でお困りの際は当院までお気軽にご相談ください。

 

年末年始の診療は

年末 12月29日㈰9:00~17:00

年始 1月4日㈯9:00~17:00

となります。セルフケア指導 イラスト