オスグット

2023年11月7日

こんにちは

三郷中央駅前整骨院箕輪です。

11月に入り朝晩の寒暖差が大きくなってきているので、睡眠・栄養・運動を適切に取り体調を崩さないようにして行きましょう。

 

さて、今回はオスグッド・シュラッター病についてお話していきたいと思います。

オスグッド・シュラッター病(以後オスグッド病)とは、小学校高学年〜中学生(10〜15歳)に発症し、脛骨粗面(膝下の出っ張り)が大腿四頭筋(腿の前の筋)によって引っ張られることによって発症します。スポーツをしている成長期の少年に多く、女子よりも男子に多く見られ、成長期をすぎると多くの場合は自然と完治するといわれています。

 

オスグッド病は、前述の通り筋の引っ張りによって発症しますが、特に膝関節の伸展運動が関係しているとされており、特にジャンプやキック、ダッシュ動作の繰り返しでは脛骨粗面に対してストレスが強くかかり、筋の牽引により剥離を引き起こします

 

骨は骨端軟骨という軟骨組織が段々と石灰化して骨に置き換わっていく関節内骨化によって縦方向に成長していきますが、筋肉は成長しても全体の長さは変わりません。その代わりに成長ホルモンが作用することで身体機能のバランスを調節してくれるので、それによって歩行やスポーツ等といった動きには支障がなくなります。ただし、筋肉に柔軟性が低下すると関節運動の際に筋の調節がうまく行かなくなり、それによって筋肉の付着部の骨が引っ張られます。この骨の成長と筋の柔軟性のバランスが崩れることによって成長痛が起こります。

 

オスグットを含めて成長期の骨端症を引き起こさないためには、筋の柔軟性をつけて骨に対して引っ張りストレスを与えないようにすることが重要です。筋の柔軟性をつけるためにはストレッチが有用です。なのでまずは、ウォーミングアップやクールダウン、入浴後のストレッチケアを徹底することでオスグッドの予防や再発防止が見込めます。ただし、膝下(脛骨粗面)付近の熱感が強い場合や膝を少し曲げただけで強い痛みが出てしまう場合は、ストレッチケアは行わずにアイシングにて症状を軽減させるようにしましょう。

 

当院では、運動を中止せずに傷の修復及び筋の柔軟性向上をさせていくオスグッド専用の施術を行っております。また、症状の悪化を防ぐテーピングや家で行えるストレッチケアの指導などといったサポートも行っております。

なかなか症状が改善しない場合や痛みによるお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。