好転反応について
2023年12月13日
こんにちは三郷中央駅前整骨院箕輪です。
先日今年の漢字が発表され、「税」になりましたね。
自分は阪神ファンということもあり「虎」が今年の漢字なのですが、皆さんの今年の漢字があればぜひ聞かせてください!
さて、今回は施術後に起こる好転反応について説明していきたいと思います。
好転反応とは、固まった筋を緩めることで促進された血流によって老廃物の排出が促進され身体が改善する段階で、元の状態と変化後の状態の開きが大きい場合に現れる反応のことです。
好転反応の内容
重だるさやかゆみ、発熱、頭痛などの症状が現れることがあります。また、老廃物の排出として、尿や便の色が濃くなることもあります。
好転反応と類似するものとして揉み返しがあります。
揉み返しとはドーゼオーバー(過剰刺激)によって筋繊維が損傷し痛みが出てしまうことをいいます。
好転反応や揉み返しを語る上で、プリューゲル・アルントシュルツの刺激法則(以下アルントシュルツの刺激法則)というものがあります。このアルントシュルツ刺激法則とは、
・弱い刺激は生物機能を活性化する。
・中程度の刺激は生物機能を亢進する。
・強い刺激は生物機能を抑制する。
・最も強い刺激は生物機能を停止する。
といったように定義されています。
この法則に乗っ取ると、中程度の刺激では生物機能が亢進し筋緊張の緩和や老廃物の排出が行われるが、それより強い刺激では生物機能の抑制が起こるので筋の働きや神経・血管の流れが抑制されその結果筋損傷に繋がったり老廃物の排出が抑制されます。中等度の刺激で血流の促進によって出る反応が好転反応、高強度の刺激での筋損傷によって出る反応が揉み返しです。
ここまで好転反応について説明してきましたが、この好転反応にはエビデンス(医学的根拠)が無いとされています。ただし患者様からの声と自身の経験からエビデンスはなくとも身体がよくなる段階で一度悪い方に身体が変化するといった反応は、良い反応であると捉えていいと思います。実際に1回目の施術で2日間だるさが出て、2回目の施術では翌日のみだるさが出て、3回目の施術では2回目より軽いだるさが出て、4回目の施術ではだるさが出ず、身体の状態は施術回数を追うごとに良くなっていくといったケースが多いです。
ここまでで好転反応は良い反応であるとお話してきましたが、だるさが出るのは嫌ですよね。
では、どのように対処したらいいのかをお伝えします。
①水分を多く摂る。(※アルコールやカフェインはNG)
老廃物が早く促進され比較的はやく好転反応が終わります。
②15分以上の入浴をする。
施術数時間後に血流が落ち着いてくると老廃物の排出が滞り好転反応が長く出やすいので入 浴をして血流の促進をすることで比較的はやく好転反応が終わります。
③しっかりと睡眠時間を確保する。
睡眠時間が不足することで腎臓に大きな負担がかかり、一番の老廃物排出先である腎臓での 尿の生成が抑制され、老廃物が身体に残りやすくなります。
④適度な運動をする。
適度な運動(ウォーキングなど)を行うことで血流が良くなり代謝が促進されます。それに よって老廃物の排出が行われ好転反応がはやく終わったり、程よい疲労感を得ることで前述 した睡眠の質を上げることができます。
上記の4つ特に1・2・3番を行うことで好転反応の緩和が期待できます。
最後に1点注意点をお伝えします。
1週間ほど好転反応が継続する場合は速やかに医療機関を受診してください。これは、漢方や健康食品出でた下痢などの好転反応の場合も同様です。
好転反応かと思ってたら実は重篤な病気だったなんてこともあり得るので無理をせず、長期間のだるさを感じたら相談してみてください。