変形性膝関節症

2022年08月17日

こんにちは。三郷中央駅前整骨院箕輪です。

梅雨が明けましたが、明けてからが梅雨本番といった空模様ですが中には暑い日もあるので睡眠・食事・水分補給をしっかりとして体調を崩さないようにして行きましょう。

 

さて今回変形性膝関節症について説明していきます。

変形性膝関節症とは、加齢や肥満などにより関節軟骨のすり減りが起こり変形してしまい削れてしまった骨の先端が周りの組織を傷つける事によって痛みを生じてしまうといった疾患になります。またこの変形性膝関節症は、日本人女性に多く男女比は1:4で女性の方が後発しやすく、40代以降で段々と増加しはじめ60代以降で約40%・70代以降で約70%もの発生率となっています。

 

症状としては、初期は痛みがなくそのまま過ごしていると立ち上がり時や歩行開始時に痛みがあるが歩いてしまえば痛みはでなくなるといった症状が徐々に訪れてきます。その後症状が進行してくると階段の昇降時や正座での痛みが出現してきて、末期になると何もしていなくても痛みが出てきて日常生活に支障をきたすようになります。

よく膝に水が溜まるといいますがこれは膝関節の軟部組織(筋肉や靭帯、半月板)が傷ついて炎症が起きるとその炎症を抑えるために関節内の潤滑油的な役割をしてくれる滑液という液の分泌量が多くなり関節内に溜まってしまったもののことを言います。そしてこの滑液が関節内に溜まりすぎて関節内の圧が高まることによって痛みとなってしまいます。

このように、変形性膝関節症では関節軟骨がぶつかり合うだけで痛みが出るのではなく、それによって周りの組織を傷つけてしまったりそれによって起きてしまった炎症を抑えようとした滑液などによって痛みが出てしまうのです。

 

もし変形性膝関節症かなと思ったら、整形外科でレントゲンを取ることによって今どのくらいの進行具合なのかを知ることができます。その後の治療としては筋肉の萎縮や筋肉量のバランスの乱れなどから膝のぶつかりが起きている場合が多いので筋肉の柔軟性をつけたり、筋肉量を整えることで引っ張りが起こりづらくするなどの治療を行っていく必要があります。治療としてただ注射で溜まってしまった滑液だけを抜いても炎症やぶつかりに対するアプローチを行わないとまたすぐに滑液が溜まってしまうため注意が必要です。

 

当院では、膝の関節調整法といった関節に対するアプローチを行い滑液を分散させるとともにEMSトレーニングによって膝のぶつかりを抑え症状が出づらくするといった治療を行っております。

 

最後に変形性膝関節症は進行してしまうと人工膝関節置換術という手術以外治療法がなくなってしまい、人工関節も永久に使えるわけではないので約15〜20年くらいで再度入れ替えが必要になってしまうので、末期まで進行しないように早めに医療機関を受診するようにしましょう。