指の突き指(槌指)

2018年02月22日

こんにちは(^^♪三郷中央駅前整骨院の院長の渡辺です。

当院にはママさんバレーなどスポーツを行っている方が多い分、ケガも多くなってきています。今回はバレー中に起きた指のケガについてお話させていただきます。

指の突き指にも損傷部位が異なります。その中で今回はマレットフィンガーというケガです。

 

「マレット変形(槌指)」

 

指の第1関節が木槌のように曲がった状態になることを、マレットフィンガー(変形)と呼びます。マレットフィンガー(変形)のなかには、指を伸ばす(伸展)腱が伸ばされたりして生じるものと第1関節内の骨折が生じて起こるものの2つがあります。

症状

右の写真のように、第1関節が下に落ちていて痛みや腫れがあり、自動伸展はできず自分で伸ばそうと思っても伸びません。
しかし、他動伸展は可能で手伝って伸ばすと伸びます。

この方はバレーをしていて受傷後すぐに当院へ来院されました。

 

 

原因と病態

原因

突き指の一つでボールなどが指先に当ったときなどに起こります。

指先からの衝突により発生。

病態

3つの型のタイプがあります。

1型: 指を伸ばす伸筋腱が切れたため(腱断裂)に生じるもので、腱性マレット指(腱性マレットフィンガー)と言い、治りが遅い症状でもあります。

2型: 第1関節の関節内の骨折により、伸筋腱の牽引力により骨が関節内骨折を起こしてずれた状態になったもので(関節内の3分の1骨折)、骨性マレット指(骨性マレットフィンガー)と呼びます。

3型: 2型同様の骨折ですが、関節内骨折面が3分の2以上あるものをいう。

診断

指の形状が第1関節で曲がっていれば、マレットフィンガー(変形)といいますが、腱断裂しているのか骨折をしているのかが重要になります。

骨折診断には、X線(レントゲン)撮影が重要です。それにより固定期間や固定肢位が変わってきます。

 

治療

病態や受傷後の経過期間によって治療法は異なります。

腱断裂(1型)では一般に固定などの保存的療法が行い、経過をみて関節機能訓練などをしていきスポーツ復帰までしっかりみていきます。骨折を伴う2型3型も固定経過をみたり時には観血療法もする症状もあります。

しっかりと固定経過をみないと第1関節が落ちたままになる後遺症などになります。日常生活では支障はないですが見た目が少し変形してしまうので、経過観察の治療、後療法もしっかり行っていきます。

突き指やなにかお身体にお困りの方はいつでもご相談ください。