腰痛について
2024年11月28日
三郷中央駅前整骨院の中澤です。
最近は朝晩の寒暖差が多く体調を崩しやすい気温になってきました。
体調に気をつけて過ごしましょう。
今日は腰痛についてお話させて頂きます。
腰痛
「腰痛は国民病」といわれてますが、腰痛にお悩みの人がいったいどのくらいいるかご存じですか?
日本整形外科学会の調査によると、日本全国で腰痛に悩んでいる人の数はおよそ三千万人もいると推定されています。
日本の総人口は約1億二千400万人ですから、驚くことに日本人の4人に1人は腰痛持ちなのです。
その中でも今回は座りすぎによる腰痛についてお話していきたいと思います。
本を読む時、デスクワークをする時、会議や商談をする時、食事をする時、車の運転をする時、テレビやスマホを見てくつろぐ時、私たちは多くの時間を座って過ごします。
歩いてる時と座っている時どちらが楽かと聞かれたら、多くの人は、座ってる時と答えるのでは無いでしょうか。
座っている方が楽だと感じるのは、座っていると姿勢を保つために働いている筋肉の活動が抑えられ、疲労が溜まりにくくなるからです。
確かに、ふかふかのソファーにふわーっともたれて座ると、とてもリラックスしますよね。
でも、楽に座る=腰にいい姿勢という訳ではありません。なぜなら楽に座っているつもりでも、座っている時間が長いと、腰周りの筋肉に負担がかかるからです。
特に大きな負担がかかるのが【腸腰筋】です。
腸腰筋とは、腰椎と太ももの付け根を結ぶ大腰筋と腸骨と太ももの付け根を結ぶ腸骨筋の総称で腰痛の9割は腸腰筋が関係していると言われています。
座っている時間が長いと腸腰筋が固まってしまいます。固まったままデスクワークを続けていると、腸腰筋への負担がますます大きくなり、腰痛になってしまうのです。
さらに腸腰筋が衰えると骨盤が傾くので、猫背になって姿勢が悪くなります。
そのような悪い姿勢で長時間座っているとますます固くなり腰痛がどんどん悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
また、腸腰筋への負担が蓄積すると、ぎっくり腰になるリスクも高まります。特に寒暖差が大きくなる季節の変わり目は、ぎっくり腰が多発するので要注意です。
座りすぎの姿勢を続けていると腰痛だけではなく他の健康リスクもあります。
腰痛はもちろん、肩こりや猫背、ストレートネックの原因にもなります。
全身の筋肉の約7割は下半身にあるので、足腰の筋肉がかたくなり、坐骨神経痛やヘルニアの原因にもなります。
筋肉が衰えると、代謝も落ちるので、肥満やメタボリックシンドロームになりやすくなり、高血圧や糖尿病、心血管疾患、脳卒中のリスクも高まります。
また、足の付け根には太い動脈や静脈、リンパ腺があるので、日常的に座りすぎていると、血流やリンパのながれが滞り、冷え症や足のむくみの原因にもなります。
さらに、下半身だけでなく脳の血流も悪くなるので、意欲や集中力が低下して、仕事のパフォーマンスにも影響が出ます。
血流が悪くなると血栓(血のかたまり)もできやすくなるので、血栓が静脈に詰まってしまうエコノミークラス症候群のリスクも高まります。
しかし、座りすぎが腰にも全身にも良くないとは言っても、一日中座らない訳にはいかないですよね。その中でも腰に負担をかけない座り方を心がけましょう。
正しい座り方のポイントは次の二つです。
骨盤をまっすぐ立てる。
坐骨に体重をのせて座る。
この姿勢が正しい座り方です。
正しい座り方ができると、腰にかかる負担が軽減するので、痛みが出づらくなります。
ただ、長時間座っているとだんだん姿勢が崩れ、いつの間にか猫背になったり、骨盤が傾いたりしてきます。
頭ではわかっていても、デスクワークに集中していたりすると、つい無意識に正しくない座り方になってしまうのです。
正しい座り方を維持するには腸腰筋が大切になってきます。
腸腰筋はインナーマッスルとも呼ばれる筋肉です。鍛え方はドローイングやトレーニングなど、自分で出来るものもありますが、当院ではEMSという、寝てるだけで楽に体幹が鍛えられるものがあります。
EMSとは電気刺激を直接筋肉に与えることで筋肉を動かしトレーニングを行うことができます。
当院では、楽トレと言って寝ているだけで腹筋9000回分の効果を得られるEMSを用いたトレーニングメニューもございますので、ぜひ一度体験してみてください。
なかなか腰痛がよくならない方やぎっくり腰、ヘルニアなどでお困りの際は当院までお気軽にご相談ください。