肘の症状
2020年03月17日
こんにちは!三郷中央駅前整骨院の大鷹です。
新型コロナウイルスや花粉症など、手洗い、うがい、マスクなど予防が必要になります。
今回は肘の症状の中でも
・野球肘
・テニス肘
についてお話します。
〇野球肘
野球の投球動作によって障害されるもので、成長期の過剰な投球動作によるリトルリーガー肘という別名もございます。
分類
(1)内側型【内側上顆、前腕回内屈筋群、内側側副靭帯、尺側神経】
(2)外側型【上腕骨小頭、橈骨頭】
(3)後方型【肘頭】
1)内側型
コッキング期から加速期(リリース前)強い外反力に対し、前腕回内屈筋群が強く収縮され内側側副靭帯により強い引っ張りのストレスが肘部内側にかかり発生します。
内側上顆炎、内側上顆裂離骨折、前腕回内屈筋群、内側側副靭帯損傷 成長期の場合、骨端核の肥大、分節化、骨端線離開などが考えられます。
物を持ち上げたり、力を入れる動作で疼痛の増強を訴えます。
2)外側型
外側型は少ないが、加速期からフォロースルー期にかけて強い外反力がかかり、上腕骨小頭と橈骨頭間に過度の圧迫力がかかります。
上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎や関節遊離体(関節鼠)など生じ、将来的に変形性関節症になることもある。
3)後方型
フォロースルー期のボールリリース後は、肘関節は過伸展となり、肘頭と上腕骨肘頭窩にインピンジメントが起き肘頭部骨端軟骨の成長障害、成人では疲労骨折や上腕三頭筋の炎症などが発生する。
治療法
保存療法をでは最低3か月間は投球制限をします。
状態によっては観血療法(手術)となる場合もあります。
〇テニス肘
テニスのバックハンドで上腕骨外側上顆炎による外側型の疼痛性運動障害や
フォアハンドで上腕骨内側上顆炎を発生する内側型の障害もある。
ほかにはゴルフやバドミントンやスポーツ以外にも手をよく使う作業をする方になりやすいです。
特に伸筋群のなかでも、短橈側手根伸筋の起始部で変性を起こしたり、外側上顆部の微小断裂、骨膜の炎症が起きたりします。
物を持ち上げたり、雑巾絞りなどで痛みが増強します。
テスト法
・椅子テスト
・トムゼンテスト
・中指伸展テスト
などがあります。
治療法
保存療法を継続すると、数ヶ月で改善されます。手の動きを最小限にするために局所の安静のため固定、テニス肘バンドなど使用します。
軽減してからストレッチや筋力強化訓練を行います。
肘の痛みがあると日常生活に支障をきたします。
ならないためにはストレッチなどを常にして予防していきましょう。