手根管症候群とは・・・
2017年12月21日
こんにちは(^^♪もうマフラーが放せない寒さになりましたね。
寒さ対策はしていますか?当院では
【首】【手首】【足首】【膝】【腰】などのあったかサポーターをご用意しています。ご好評につき欠品しているものもございますが、気になる方はご相談ください。
さて、当院の患者様で手根管症候群と整形で診断されて来る方や、手首が痛い…。指がしびれるなど訴えて来られる方がいらっしゃいます。
なかなか耳にしないですよね?手根管症候群なんて。でも、この症状、悪化するととても辛い症状なんです。今日はこの内容をお話していきます☆★
【手根管症候群】
手関節の掌側で横手根靭帯と手根骨に囲まれたトンネルを手根管といいます。
手根管症候群は、手根管部のトンネルにおける炎症、骨折、奇形、腫瘤などのために、手根管が狭くなり、手根管内を通る正中神経が圧迫されて発症する絞扼性神経障害の一種です。
■解剖学
手根溝:手根骨掌側面の橈側手根隆起(舟状骨結節・大菱形骨結節)と尺側手根隆起(豆状骨・有鈎骨)により作られる溝
横手根靭帯(屈筋支帯):上記、両隆起を結ぶ靭帯、機能的見地から屈筋支帯と呼ばれる。
手根管内:正中神経、深指屈筋(4本)、浅指屈筋(4本)、長母指屈筋が通過[1神経、9筋腱]
■発生機序
手根管症候群は正中神経が手関節の屈筋支帯の下で圧迫や絞扼を受けることによって発生する。この原因は、使いすぎ、肥満、妊娠などのほかに、糖尿病、甲状腺機能低下症、痛風、それに関節リウマチなどの全身疾患があげられる。近年わが国では、長期血液透析に伴う患者が多数発生している。
その他の原因:内分泌因子の関与~女性及び妊娠中、閉経後に発生することから
ガングリオンなどの占拠性病変、キーンベック病、橈骨遠位端骨折後の変形
治癒など。
■好発年齢
40歳~60歳代の女性、腎透析患者、手作業をする労働者
※長期間の人工透析患者~アミロイドが腱鞘に沈着し発生
■症状
・母指から環指1/2にかけての手指掌側の感覚異常、痛み、シビレ(手掌『母指球領域』の感覚は正常)
手の使用は、症状を悪化する、時に焼けるような痛み
シビレや痛みは、夜間・明け方に強く、手を振ることで軽減する。
・母指球筋の筋力低下・萎縮
・巧緻運動障害~ 母指球筋(短母指屈筋浅頭、短母指外転筋、母指対立筋)、虫様筋(橈側半)のマヒによるため
・猿手変形 母指と示指が同一平面にある(母指対立筋と短母趾外転筋のマヒによるため)
■病院での治療で多いもの
保存療法:・手関節部の安静(3ヶ月)・固定装具・内服薬
観血療法:・横手根靭帯を切離、手根管を開放する
対象症例①保存療法で改善しない症例②母指球筋の萎縮が著名な重症例➂腫瘍などの占拠性病変症例 が対象
■当院でできる治療とは?
手根管に関与する硬くなった肘から始まる筋群の柔軟性をつけ、手根骨(アーチ)の位置異常を矯正することにより神経の通り道をつくるので絞扼をすくなくし、改善へと導きます。常にいい状態を保持してもらいたいので、テーピング固定やバンドもありますので、徹底的に痛みをとっていきます。
■予後
妊娠や出産時期に発症するものは、ほとんどの例で当院の治療で治ります。
保存的治療では軽快せず手術が必要となった場合でも、一般に予後は良好である。母指球筋の萎縮が著名な例では、腱移行による対立再建術を要する場合がある。透析例では、術後数年で再発の可能性もある。
当院では手根管症候群の患者様は少なくはありません。多くの手根管症候群を改善させている実績があります。もし、なにかお身体にお悩みがある方は当院にご相談ください☆