下腿部のコンパートメント症候群
2018年02月14日
こんいちはにちは(^^♪院長の渡辺です☆
今回は運動を頑張っている選手などに多くみられるコンパートメント症候群についてお話させていただきます☆僕自身がトレーナー活動しているときに選手を悩ませた症状の一つでもあります。
【下腿部の軟部組織損傷】
『コンパートメント症候群』
下腿部のコンパートメントは前方区画、外側区画、後方浅区画、後方深区画の4つに分類されます。筋区画のうち前方および外側の筋区画は後方に比べ隔壁の伸展性が少なく強固なため、下腿部のコンパートメント症候群は前方および外側筋区画に発生しやすい特徴がある。
■発生機序
1)急性型
下腿骨骨折、打撲、筋挫傷(肉離れ)などの外傷により組織の浮腫が生じた結果、筋区画の内圧が上昇し循環障害が発生する。
2)慢性型
ランニングなどの運動に伴い筋区画内圧が上昇する。運動を中止し安静にすることで症状は消退する。
■症状
1)急性型
1.疼痛(自発痛、圧痛、筋伸張時の疼痛)
2.感覚障害
3.運動障害
4.動脈本幹の拍動は触知可能
(コンパートメント症候群では、筋区画の内圧は筋への細動脈圧より上昇するが、下腿の動脈本幹よりは内圧が低いため末梢での動脈拍動を触知可能である)
2)慢性型
運動時の疼痛、圧痛、下腿の緊張感など。
■治療法
急性型では観血療法(筋膜切開)が選択される。
本症候群においては急性外傷に実施するRICE処置のうち圧迫と挙上は、筋への血流減少を助長させる可能性があるため行うべきではない。
当院では慢性型のコンパートメント症候群では、筋膜を離開し、下腿の血流の流れを良くし、細動脈の内圧を下げる目的のアプローチがあります。症状の度合いによって一人ひとりに行う施術は異なりますが、このようにコンパートメント症候群で悩まされる患者さんは少なくはありません。
もし、ふくらはぎなどにお困りの症状がございましたら、いつでもご相談ください。