オスグッドについて

2024年11月19日

こんにちは、三郷中央駅前整骨院の鈴木です。

11月に入り急激に寒さが増しました。寒さ対策を行い体調を崩さないように注意をしていきましょう。

 

今回はオスグッドについてです。

オスグッド、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

膝が痛くなることはご存じかと思いますが、オスグッドとはどのような状態なのか、どのように発症してしまうのかなどお話していこうと思います。

オスグッド(オスグッドシュラッター病)とは

骨軟骨症(成長中の子どもの骨に起こる病気)の一種です。

脛骨粗面部に負担がかかり炎症し、痛みや腫れが発生します。

 

原因

主に大腿部の筋肉の柔軟性の低下、使い過ぎが原因になります。

大腿四頭筋は大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋の4つで構成されています。

膝の下にある脛骨粗面に付き、膝関節を曲げ伸ばしの際に働く筋肉となっております。

脛骨粗面は脛骨(すねの骨)の上部にある場所で、約1.5センチ×2.0センチの大きさで剝がれやすく弱い構造です。

成長期で骨の成長はあっても筋肉や腱などの成長はみられません。そのため、骨は成長して変化が起きやすい状態の中で大腿四頭筋の柔軟性がなく、使い過ぎてしまうと脛骨粗面部が引っ張られてしまい炎症し、膝の曲げ伸ばしをした際に痛みが生じてしまいます。

サッカーやバレー、バスケットなどのスポーツで多くみられます。

オスグッドは牽引によるものと衝撃からによるものの二種類の原因で発生します。

牽引によるもの…大腿部の筋肉からの引っ張りにより脛骨粗面部に剥離させる力が働き発生します。

衝撃によるもの…踏み込みやジャンプの着地など、地面からの衝撃が足部を伝わり脛骨粗面まで衝撃が伝わり発生します。

 

症状

・触ると痛い

・膝の屈伸で痛い

・熱を持っている

・腫れている など

オスグッドの進行は次のように分類されます。

・type0…脛骨粗面部に炎症が生じる。

・type1-2…骨または軟骨に亀裂が発生する。

・type3…亀裂が拡大し、上方へ牽引され完全に離開してしまう。

 

治療

まずは安静にすることが基本です。次いで大腿部の筋肉を緩め脛骨粗面部にかかる負担を減らします。専用のテーピングを行うことでも更に痛みを軽減させることができます。

 

予後

予後は良好です。成長が終わるの(骨端線の閉鎖)が約18歳頃といわれているためその後は回復します。ですが、全く治療を行わず負担をかけ続けてしまうと骨の変形が残ってしまう場合があります。

予防

・大腿四頭筋のストレッチ…踵(かかと)を臀部に近づけ大腿部を伸ばす。

・フォームローラーで大腿部をコロコロする。

・運動前、運動後、入浴後などにストレッチをする習慣をつけるようにしましょう。

うつ伏せで踵を臀部につけようとした際に痛くて臀部が上にあがってしまうか(尻上がり徴候)で大腿四頭筋の柔軟性がみれます。

一度お子さんの身体で確認してみましょう。

 

当院ではオスグッドに特化した施術や専用のテーピングを行っております。

膝の痛みでお困りの方やなかなか膝の痛みが取れずにお悩みの方はお気軽に当院までご相談ください。