鵞足炎の方へ☆

2017年12月25日

こんにちは☆★院長の渡辺です(^^♪

今、当院はたくさんのスポーツをされる学生が多い中、多数を占めている症例があります。

それは、鵞足炎という膝の内側に出てくる痛みです。スポーツをする上でとても邪魔になる障害です。当院はよっぽどじゃない鵞足炎の症状は治療しながら部活をさせつつ改善させていくことが多いです。そこで、鵞足炎とはなんなのか…。まずは簡単な概要をお話します。

【鵞足炎】

 半腱様筋腱はんけんようきんけん薄筋腱はっきんけん縫工筋腱ほうこうきんけん脛骨けいこつの近位内側にまとまって付着(停止)しています。この3つの腱を総称して鵞足と呼び、この部分に繰り返し負担によって起こる炎症を鵞足炎といいます。

 鵞足は内側側副靭帯ないそくそくふくじんたいの表層にあり、膝の繰り返しの屈伸運動に伴って側副靭帯との摩擦により痛みを生じる可能性があり、またハムストリングスの一部である半腱様筋腱と薄筋腱の緊張(硬さ)が強いと膝関節痛の原因になりますます。いわゆる運動のやりすぎによる【使いすぎ(オーバーユース)症候群】とされています。

■鑑別症状

 脛骨近位部の疲労骨折:症状的には鑑別が困難ですが、MRI検査で容易に鑑別がつきます。

 内側側副靭帯炎(損傷):鑑別困難ですが、この症状は水泳選手に多いことや膝関節外反スト レステストで疼痛を認めることで本症と鑑別できます。

 脛骨の骨軟骨腫(外骨種):これが伴う場合には、鵞足部の引っかかりと外骨種による骨性の隆起を認めます。

■症状

 ランニング・ジャンプ・ターン動作などに伴って、脛骨近位内側部に痛みが発生してきます。通常は運動後に発症することが多く、徐々に悪化すると歩行や階段昇降に伴っての痛みが現れます。

圧痛、熱感、運動痛、機能障害が著名にみられる。

 本症例はサッカー、バレー、バスケ、陸上をしている患者様が多いです。

 普段、スポーツをしていない人が急にランニングなどのスポーツを始めた場合や、寒い時期(身体が冷えているとき)、X脚、回内足などの下肢アライメント(骨や関節の位置関係)の異常を伴う場合、骨端線閉鎖前(成長期後半)の筋緊張の強い時期などに症状が強く出やすいとされています。

鵞足の緊張が強い場合は、膝関節の完全伸展が困難となります。痛みがある時は、膝の伸展により炎症部を引っ張ってしまうので疼痛が伴う。

■治療

 当院では基本的にはアイシングとテーピングで練習は続けてながら治療と併用させて改善していきますが、強い疼痛が出たらスポーツの中止も考えます。比較的短期間の安静で症状は軽快しますが、部活がどうしても休めないなど色々なニーズに合わせ治療プランを計画していきます。

当院の鵞足炎に対しての膝の調整や、超音波、ハイボルテージ治療など症状に合わせてできるものが備わっているので、もし膝に痛みがあり困っているのであれはいつでもご相談ください。

■今後のケア・予防

 主に大腿の筋群のストレッチの徹底をします。そのやり方は当院で指導させていただきます。アイシングのタイミングやトレーニング強化により膝を守るものをつけていくことも大事です。

 

無料でご相談を承っております。電話でも直接来ていただいても大丈夫です。何かありましたら、いつでもご相談ください。