頸椎ヘルニア

2023年06月13日

こんにちは三郷中央駅前整骨院の箕輪です。

先日関東も梅雨入りし、気候・気圧ともに不安定で体調を崩しやすくなっているのでお気をつけてお過ごしください。

 

今回は、首のヘルニア(頚椎ヘルニア)について説明していきたいと思います。

頚椎の間に椎間板というクッションがあります。椎間板は内に髄核(圧の分散に作用)、外に繊維輪(髄核を守るコラーゲン)といった作りで出来ています。

頚椎ヘルニアとは、加齢や不良姿勢(ストレートネック)、激しい運動などによって髄核が繊維輪を飛び出し、脊髄や神経根に触れてしまうことで身体に不調を来す疾患です。

頚椎ヘルニアの好発年齢は30代〜50代と言われており、下部頚椎(C6.C7神経根)に好発するとされています。

 

症状としては、

ヘルニアによる頚椎の位置変化による頚部痛や頚部の張り感、

神経根が圧迫されて出る症状は、圧迫されている神経の運動領域や知覚領域での脱力感や痺れと知覚障害

脊髄が圧迫されて出る症状は、巧緻機能障害(ボタンを止められない・箸を上手く使えない・小銭が上手く拾えない)や歩行障害、直腸膀胱障害などの症状があります。

また、不良姿勢(猫背姿勢)や長時間の同一姿勢、激しい運動やコンタクトスポーツなど首に負荷のかかる行動をすると病状が悪化する恐れがあります。

ヘルニアの鑑別疾患としては、

頸部脊柱管狭窄症、変形性頚椎症、頚椎性神経根症、胸郭出口症候群、肘部管症候群、手根管症候群、ガングリオンなどの整形外科領域の疾患の他に、脳卒中(脳梗塞・脳出血)、脳腫瘍、一過性脳虚血発作などの脳疾患によっても似たような症状が出現することがあります。

 

確定診断には、X線やMRIを用いて頚椎の間隔や骨棘などを診て行います。

痺れの原因が神経根にあるのか抹消神経性のものなのかの鑑別はジャクソンテストやスパーリングテストといった徒手検査にて判断します。

 

整形外科では、X線やMRIにて確定診断をしてその後手術が必要なのかを判断できるので長年の痺れや激しい痛みの際はまずは整形外科に行くようにしましょう。

 

頚椎ヘルニアの治療法としては、頸椎カラーなどによる外的固定、薬物療法、ブロック注射、手技療法による筋緊張の緩和などの非観血療法と内的固定や患部切除を行う観血療法(手術)があり、呼吸障害や巧緻運動障害、歩行障害、直腸膀胱障害が出現した場合は直ちに観血療法を行う必要があります。

当院では、患部やその他関連組織に対する手技療法や貪食作用を亢進させるために超音波による物理療法を行っております。

また、整形外科との提携も行っているため頸や腕のしびれや痛みなどお困りの症状がございましたらお気軽にご相談ください。