後足部(かかと)の障害

2018年01月24日

こんにちは(^^♪院長の渡辺です☆

雪が久々につもり雪かきをして腰や肩などを痛めた方が多く来院されました。

普段使わない筋肉を使ったり使いすぎると痛みも激しい場合があります。

皆さんも注意してくださいね☆★

今日は足首のお話です。それも限定してかかとの方に出るケガや障害をまとめましたので、それについてお話させていただきます。

 

【後足部の有痛性疾患】

■セーバー病(シェーバー病)

踵骨に発症する骨端症で、10歳前後の男子に多い。運動制限やテーピング、当院の治療により症状は改善し、予後は良好です。(以前にもブログで紹介した症例です)

■アキレス腱滑液包炎

アキレス腱の踵骨付着部には二つの滑液包が存在し、腱部の摩擦を軽減する役割を果たしている。アキレス腱の背側には存在する滑液包をアキレス腱皮下滑液包、腹側に存在する滑液包を踵骨後部滑液包という。

・発生機序

長時間の歩行などにより、滑液包がアキレス腱との摩擦あるいは圧迫刺激を受け炎症を起こす。靴との関連性が強く、従来は欧米人に好発していたが、日本でも現在では頻繁にみられる疾患の1つである。

・症状

①アキレス腱付着部の圧痛、歩行時

②革靴など不適合な靴により症状が増悪することがある。

➂アキレス腱付着部に母指頭大の腫痛を認める場合がある。

・治療

当院では下腿三頭筋(ふくらはぎ)の柔軟性を高め、アキレス腱付着部に負荷をあたえないようにして、特殊なテーピングや物理療法などにより早期回復がみられます。

■有痛性三角骨障害

距骨後外側の過剰骨である三角骨が、足関節の最大屈曲に伴い、脛骨遠位端部後縁と踵骨に挟まれ疼痛を訴える。これを有痛性三角障害(三角骨症候群)という。三角骨の出現率は8%~13%といわれる。有痛性三角骨障害は、足関節の捻挫などの外傷を契機として出現することがあり、骨折、靭帯損傷などとの鑑別が必要である。

・症状

足関節後外側の疼痛、足関節屈曲に伴う同部位の疼痛誘発。

■有痛性外脛骨

足の舟状骨内側に存在する過剰骨が疼痛の原因となる疾患。外脛骨の発生率は10~20%といわれる。有痛性外脛骨は10~15歳の女性に多く、体重増加、運動量の増加などが関係すると言われている。また同部位には内側縦アーチの保持に関与する後脛骨筋が付着しており、扁平足のある患者に発生する傾向がある。

・発生機序

①運動量増加に伴い、徐々に疼痛が出現する。

②関節の捻挫などの外傷を契機として出現するものがあり、成人期に発症する有痛性外脛骨の多くは外傷を契機とする。

・症状

足部内側に骨性隆起を認める。局所に圧痛、発赤、熱感がみられる。靴を履いた際に同部が圧迫されて痛みを訴える。

■踵骨棘および足底筋膜炎

踵骨棘とはレントゲン画像で踵骨隆起内側突起に棘状の骨増殖を認める疾患をいう。中年以降に多く性差はとくにない。骨棘の存在部位に圧痛点が認められる。

足底筋膜炎は足底筋膜の炎症で、圧痛部位は一般的に内側縦アーチ部に存在する。ランニングなどにより、外力が繰り返し足底筋膜に加わることで発症する。踵骨棘との直接的な関係性はないといわれる。

■第1ケーラー病

足の舟状骨に発症する骨端症であり、3~7歳の小児に好発する。レントゲン画像で舟状骨の硬化像と圧潰を認める。

■足根管症候群

脛骨内果後方の骨壁と屈筋支帯で形成されるトンネルでもある足根管で発症する絞扼性神経障害。脛骨神経枝が様々の原因により絞扼をうける。

 

こういった沢山の症例が当院に来られます。なんでも早期治療が早く治る近道です。

もしお身体にお困りのことがございましたらいつでもご相談ください。