頚椎症について
2025年07月23日
こんにちは、三郷中央駅前整骨院の鈴木です。
30℃を超える日が続いているので体調に気をつけて過ごしていきましょう。
今回は頚椎症についてお話ししていこうと思います。
頚は頚椎と呼ばれる7つの骨で形成されています。
椎骨と椎骨の間に存在する椎間板は背骨に対する衝撃を和らげるクッションの役割と椎骨同士のつなぎの役割を担っています。
脊椎の役割は身体を支えているだけではなく、脊髄神経と呼ばれる脳から身体につながる神経の通り道となり、更にその神経を守る役割があります。
脊髄からの神経は分岐して手や足に向かっていきます。頚椎症とは、頚椎の加齢による椎間板の変性(膨隆、骨のトゲの形成)や靭帯が厚く硬くなることにより、頚の痛み痺れなどの症状が発現したものの総称を言います。
その中で今回は頚椎症性脊髄症と頚椎症性神経根症、特に脊髄症についてお話ししていきます。この2つは圧迫される場所によって名前が変わっています。
頚椎症性脊髄症
頚椎の変性により脊髄が通る脊柱管が狭くなり脊髄そのものが圧迫されることにより神経症状などが現れる状態です。圧迫される主な原因は骨棘と呼ばれるトゲや靭帯の肥厚、頚椎のズレによるものです。
椎骨の前方を椎体、後方を椎弓といい椎体が変形すると尖りトゲのようになることがあります。
加齢や繰り返しの負荷により靭帯が肥厚し厚くなった部分が圧迫する場合もあります。
また、椎骨と椎骨の間の椎間関節に変性が起きるとグラグラ感が出て不安定になり関節がズレることで圧迫する場合もあります。
高齢者さんの場合、頚椎の不安定性から起こることが多く約半数が頚椎症性脊髄症に該当するとされています。
症状
頚の痛み
手足の痺れ(両側)
手や指などを使う細かい動作がしにくい
脱力感
膀胱直腸障害 など
初期では手足の痺れ、その後段々と手や指の動きが悪くなっていきます。
検査、診断
頚椎のX線撮影、MRIを行い診断を行います。
中年以降、頚椎の変化はほとんどの方に起きているといってもいいので全ての方が治療や手術をしなければならないわけではないです。
治療法(手術以外の場合)
装具療法
頚椎カラーを用いて頚の安静を行います。
付ける際は視野が制限され転倒の危険性があるので気をつけるようにしましょう。
薬物療法
痛みの根本が治っているわけではないですが辛い場合は鎮静効果のために薬物療法を行う場合があります。
牽引療法
体重の10分の1の重さで牽引を行い頚椎のスキマを広げる治療法です。ただし、自分で引っ張るのはやめましょう。
頚椎ヘルニアとの違い
ヘルニアでも同じような症状が出ます。
椎間板は髄核と囲う繊維輪からなります。
椎間板の水分が減り弾力性が失われて潰れたり、ヒビが入ったりすることで髄核が飛びてて神経を刺激するものをヘルニアといいます。
MRIでは判別できますが症状だけで判断することは難しいでしょう。
好発年齢では脊髄症が50代以上、特に70代
ヘルニアが30〜50代です。
加齢以外の原因では
頚に対しての繰り返しの負荷や姿勢不良、下を向きスマホを長時間触ったりなどもあります。
また、日本人は欧米人に比べ脊柱管の狭さがあるとのことなので比較しても起きやすいです。
最後に
普段から姿勢を意識することや頚に対しての負荷を減らすことも重要になってきます。
当院では姿勢改善コースや関節調整などを行なっております。痺れや痛みがある場合ももちろんですが、なにかお困りのことがあればご相談ください。









