鎖骨骨折
2018年09月3日
こんにちは、高橋です。
9月になりました。
夏休みももう終わり。学校が始まりますね!!
学生のみなさん、宿題は終わりましたか?平成の最期の夏はもう終わってしまいました、、、
これから寒くなるので体調には気をつけて下さい!
今回のブログは「鎖骨骨折」です。
鎖骨骨折は発生頻度は高く、手をついた際に折ったりと、介達外力で骨折する事が多いです。
小児の場合は不全骨折の割合が多く、頭部損傷の合併に注意する必要がある。
少年期までの骨折では、変形治癒でも旺盛な修復力で、自家矯正され、機能的にも外見上の容姿も改善される。
成人・高齢者の場合は転位が高度となり第三骨片が生じることもある。
整復は完全になされても、整復位を保持する固定が困難で多くは再転位し変形を残すこともある。
特に女性では外見上の変形が変わる為、転位した際は注意しなければならない。
*発生原因
介達外力で肩部を衝いて転倒した時に発生する事がもっとも多い。
肩関節の外転位、肘関節の進展位で手掌を衝いた場合も含む。
介達外力で力学的に弱いのは鎖骨の中外1/3境界線。
直達外力で弱いのは外1/3(外端部)である。
*転位
完全骨折
近位骨片は胸鎖乳突筋によって上方やや後方に転位。遠位骨片は上肢の重量により下垂する。
大、小胸筋の緊張で短縮転位する。
不全骨折
上方凸の変形を示す不全骨折が多い。
異常可動性などの骨折固有の症状がなく、見落としやすい。
乳幼児の場合は両脇窩を持って抱き上げると号泣し、疼痛を訴える。
*症状
頭部をやや患側に傾け胸鎖乳突筋を弛緩させて、疼痛を緩和する。
患側の肩は下垂し、その肩幅は減少する。
肩関節運動の検査で異常可動性や軋轢音を感知しやすく、骨折部の腫脹、変形、限局性圧痛は著明である。
高度な腫脹、皮下出血斑の出現、上肢運動制限など確認できる。
*固定法
- 8字帯固定法
- デゾー包帯固定法
- セイヤー絆創膏固定法
- 厚紙副子固定法
- T字状木製固定法
- バント固定法
- ギプス固定法
- リング固定法
と8つの固定法がある。
*合併症・後遺症
1.神経血管障害
腕神経叢損傷、鎖骨下動脈損傷
2.胸膜・肺尖損傷
まれに血胸、気胸を発症
3.変形治癒
女性では美容上の問題となる。
4.偽関節
他の骨折部と異なり機能的問題はない
大人の人はなりやすく、子供はならない。
5.変形性関節症
鎖骨外端部骨折後、肩鎖関節に発生する事がある。
骨折の患者様も8月に2件と増えて来ています。
当院はしっかり経過観察から固定、リハビリまでしっかり見させていただきますので、なにかお困りの方はいつでもご相談ください☆