膝の痛み(半月板損傷)
2018年01月11日
こんにちわ(✿✪‿✪。)ノ♡三郷中央駅整骨院の高橋です。
今回は運動している方に多い膝の障害の中でも特に状態が良くない半月板損傷についてお話させていただきます。
【半月板損傷】
膝のスポーツ外傷として最も頻度が高い。
半月:大腿骨と脛骨の間を充填する繊維軟骨
内側半月:C字状・大きい・関節包と頑丈に付着
外側半月:О字状・小さい・後ろ半分が関節包と緩く結合
♦半月板の役割:①関節の適合性
②緩衝作用
③可動性の適正
④荷重の均等分散化
➄滑液拡散
♦半月の栄養: 半月外周辺縁部の滑膜からの血行。
循環する関節液。
♦半月の線維配列:水平線維 ~半月の弯曲に沿って前角から後角にわたる
放射状線維 ~表面の辺縁部と内縁を連結
垂直、斜走線維~大腿骨面と脛骨面を連結→多方向の応力に対応可能
♦膝関節運動時の半月の動き:膝関節伸展→後方へ移動
屈曲→前方へ移動
外旋→内旋へ移動
内旋→外旋へ移動
♦半月の制動組織:前方 ~半月膝蓋靭帯により内側半月と外側半月を結ぶ
後方 ~内側半月は半腱様筋により制御・外側半月は膝窩筋にて制御
■発生機序
体重を負荷した状態で屈曲した膝関節に異常な回旋力が加わり、大腿骨と脛骨の間に挟まり受傷する。運動中に膝を捻った際に損傷を受けやすい。
また、前十字靭帯損傷が放置され膝くずれを繰り返した際に損傷する。外側円板状半月は、可動域が少なく大した外傷がなくても損傷を受けやすい。
■損傷の形状による分類
・縦断裂 ・L字型断裂 ・バケツ柄断裂 ・水平断裂 ・辺縁断裂
■症状
疼痛:関節裂隙の圧痛
腫脹:関節水腫・血腫~半月辺縁まで及んでいる場合は関節血腫
嵌頓症状(ロッキング):断裂した半月板が顆間窩に嵌頓し伸展不能となる(辺縁部の縦断裂→バケツ柄状損傷で多い)
大腿四頭筋萎縮:陳旧例にみられる
■検査法
当院では徒手検査法として、マックマレーテスト、圧迫アプレーテストなどを用いて損傷の有無を確認します。
■治療
初期治療:RICE処置
疼痛や腫脹が軽減したら物理療法、運動療法(膝関節、大腿四頭筋)へ
■後遺症として
変形性膝関節症に移行しやすい
■円板状半月
関節円板には、正常型、不完全円板状型、完全円板状型がある。
この形の異常は、先天的である。
円板状半月は日本人に多く、ほとんどが外側に存在する。両側性であることが多い。大腿骨と脛骨の接触を妨げているだけでなく、挟まれている為、外傷がなくとも損傷されやすい。損傷のあるものや、厚く大きいものは疼痛をきたす。
この円板状半月損傷を除外すれば、関節半月損傷は内側に多い。
このような外傷を抱えてくる選手は当院にも多いです。炎症をいかに早く抑え、筋力強化により半月への負担を減らして痛みをとっていくかは状態をみて指導させていただきます。
もし何かお困りのことがございましたらいつでもご相談ください。