腱鞘炎について

2025年01月23日

こんにちは、三郷中央駅前整骨院の鈴木です。
皆さん、年末はゆっくりできましたでしょうか?
僕は家でゴロゴロしたり、友人とご飯に行ったりなど満喫できました。
体調を崩さずに過ごせて良かったです。
2025年も皆さんのお身体の調子が良くなり、より良い日常生活になるよう努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。

今回は腱鞘炎についてお話していこうと思います。

腱鞘炎とは

腱鞘炎は腱をつつむ腱鞘に対して繰り返しの負荷がかかることで炎症が起きてしまった状態のことです。肩関節、上腕二頭筋腱(特に長頭腱)、手関節(撓側手根屈筋腱、尺側手根屈筋腱、膝関節(膝窩筋腱)、アキレス腱や、繊維鞘を有する長母指外転筋、短母指伸筋などで痛みが生じることが多いです。
この中で今回は特にお悩みが多い手関節の腱鞘炎についてお話していこうと思います。

ドケルバン病

親指を広げると親指から手関節にかけて2本の線が浮かび上がると思います。
これが長母指外転筋腱短母指伸筋腱です。
長母指外転筋腱は親指を外側へ広げる際に働き、短母指伸筋腱は親指を伸ばす際に働きます。この2つの腱が通るトンネルが腱鞘です。この腱鞘に対して起こる腱鞘炎をドケルバン病と呼びます。
腱の血管の分布が減少する中年以降の方や妊娠初期の方、手や指の繰り返しの動作を行う方や大きな負荷をかける方に発生します。
細かい作業やお子さんの抱っこ、最近ではスマホの触りすぎなど手の使いすぎによって起こることも多いです。
また、関節リウマチや糖尿病、痛風などは腱鞘炎のリスクを上げる可能性があります。

症状

触ると痛い、動かすと痛い、腫れなど
他には親指を手の中に入れグーをつくり、手関節を小指側に動かし痛みが出るか(フィンケルシュタインテスト)で陽性だった場合はドケルバン病の可能性が高いです。
手関節の腫れがひどい場合や悪化している場合が重症度が高いです。また、指の動きでは曲がったまま動かせない、反対に伸ばせないなどの症状が生じます。
動作時のみ痛いのであれば軽度、安静時の鈍痛であれば中度、安静時でも痛みが強い場合は重度の状態です。

治療

使いすぎが主な原因なので安静にして負担を減らすのが最優先です。
テーピングやサポーターをして痛い動作を制限する、負担を減らすことや周辺の筋肉を緩め手関節にかかる負担を減らすことも大切です。
放置しつづけてしまうと改善しにくくなり、ステロイド注射や腱鞘切開手術になる場合もございますので早期の対応が重要になります。

当院では関節調整法、周囲の筋肉へのアプローチや超音波治療、日常生活での負担を減らすようなテーピングの治療を行っておりますのでお悩みの際はご相談ください。