腰痛についてパート2

2024年05月23日

こんにちは。

三郷中央駅前整骨院箕輪です。

ここ数日は天気の波が大きく、沖縄ではそろそろ梅雨入りしそうですね。

 

今回は前回から引き続き腰痛についてお話ししていきたいと思います。

腰痛

腰痛とは、日本腰痛学会によって、「体幹後面に存在し、第12肋骨と殿溝下端の間にある、少なくとも1日以上継続する痛み」と定義されています。

また、急性腰痛は受傷後4週間以内慢性腰痛は受傷後3ヶ月以上経過したものとされています。

腰痛を引き起こす原因としては、椎間板、椎間関節、筋・筋膜等の脊柱を構成する数多くの解剖学的組織、神経や他内臓疾患など様々なものがあります。

ここからは、一般に多く見られる腰痛の概要についてお話していこうとおもいます。

④腰部脊柱管狭窄症

 腰部脊柱管狭窄症とは、加齢により椎間板の変性や黄色靭帯の肥厚により神経の通り道で ある脊柱管が狭くなり、それによって下肢痺れや痛み、脱力感が出現します。

 長時間の歩行によって痛みが増悪し、座って休むことによって痛みなくなる間欠性跛行と いう症状が見られます。また、自転車やシニアカーなどを押しながらの歩行では前傾姿勢 となり神経の圧迫が弱くなることで症状が緩和されることが多いです。

⑤腰椎すべり症(変性・分離)・分離症

 腰椎変性すべり症とは、積み重なっている腰椎が前方にスライドして神経を圧迫してしま い、前述の腰部脊柱管狭窄症と同様の症状が出現します。また、腰椎変性すべり症の他に 分離すべり症というものがあり、後述する分離症の既往があると分離すべり症になる場合 もあり、症状は変性すべり症と同様です。

 分離症とは、特に腰を捻るスポーツやジャンプの多いスポーツに好発し、10代に好発し        

 ます。1回の大きな力で起こるのではなく、繰り返しのジャンプや捻り動作によって筋の 牽引が腰椎の椎弓という部分にかかり腰椎が分離して起こります。

 症状としては、後ろに反った時の痛みや骨盤との境目の痛み、臀部や大腿部の痛みも見られます。

⑥内科的疾患に伴う腰痛

 腰痛は筋肉によるものだけでなく臓器の痛みからの関連痛や放散痛による痛みも出現しま す。特に臓器だと、腎臓(尿管結石、急性腎盂腎炎など)や膵臓(急性膵炎、膵臓がん)      などに見られることが多く、その他では、癌の骨転移、感染症(化膿性脊椎炎)などがあ ります。

 内科的疾患では腰痛以外の症状が出現するので、食欲不振や嘔吐、発熱、急激な体重減少、排尿障害などがある場合は内科や専門医を受診するようにしましょう。

 

国民病といわれている腰痛を2回に渡り説明しましたが、多くは筋の硬さや筋力不足により引き起こされるものなので辛い腰痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください。