腰椎分離症
2019年03月22日
こんにちは。三郷市、三郷中央駅前整骨院の渡辺です。
暖かくなりスポーツを行いやす時期になりましたが、最近腰が痛いと来る学生の中で三名が分離症でした。
分離症は早期に見つかれば骨はしっかりくっつきます。
しかし、初期ではレントゲン上では鮮明に写りません。
覚えといてほしいことは写るくらいに分離をしている際は、くっつく(癒合する)ことが不可能になってしまうことが多いです。
12才から17歳(特に14歳前後)で腰に痛みがある場合は単なる腰痛でかたづけてしまわないように注意が必要です!
そんな分離症についてお話させていただきます。
簡単に言えば腰の骨に負担が重なりすぎた腰椎の疲労骨折です。
症状では…
・スポーツをしている12歳から17歳(14歳前後)で1週間以上続く腰痛
・運動中の腰痛(特に瞬発的激痛)
・体幹回旋、伸展時の腰痛
・分離部周囲軟部組織に浮腫が拡大すれば前屈でも疼痛を訴え、SLRテストが陽性となることが多い。
当院では…
分離症を疑う場合はしっかりと徒手検査法を用います。
・罹患部位の筋肉の圧痛および硬結
・棘突起の圧痛
・腰椎前弯増強
・tight hamstring
・Kempテスト陽性
・片足立ちで(痛いほうの)後屈すると疼痛の再現あるいは増強がある。片側分離では非分離側立脚時に疼痛が出現する
分離症の診断
腰が痛くて整形外科にかかると大半がレントゲンをとり異常ないと言われるケースがあります。患者さんは安心して通常のスポーツに痛いながらも行っていると痛みが悪化。もう一回レントゲンを撮ると「折れていますね」と言われこれはもう、くっつかないから付き合っていくしかない。といわれる始末。
レントゲンで見えていなかっただけでMRIを撮ると骨折線がくっきり写ったりします。
癒合できるはずだった骨をくっつきませんと後悔しないように慎重に検査をすることをおススメします。
検査の種類
CT… 診断能力◎
デメリット:分離前期はわからない。被ばく量が多い。
メリット :亀裂を明瞭に描出できる
MRI… 診断能力〇
デメリット:費用・時間がかかる。亀裂自体はCTのほうがよくわかる
メリット :癒合能があるか判断できる。分裂前期を描出できる。被ばくはない
レントゲン… 診断能力△
デメリット:分裂前期はわからない。分裂初期はわかりにくい。(分裂があることはわかるが、ないことは判断できない)
メリット :安価・短時間で可能
※レントゲンでは初期ではうつりません。なのでMRIかCTを先におススメします。