胸郭出口症候群について

2025年03月13日

こんにちは、三郷中央駅前整骨院の鈴木です。
花粉が辛い時期がきてしまいました。マスクをすることやお薬を飲んだりなど、できる限りの対策を行い乗り越えていきましょう。

今回は

胸郭出口症候群(TOS)

についてお話していこうと思います。

〇胸郭出口症候群とは

胸郭首と胸の間の通路であり、その通路が障害され神経の圧迫、血管の圧迫が起きるものを言います。腕や手の感覚をつかさどる神経は脊髄から首の高さで分かれており腕神経叢(わんしんけいそう)という神経の束を形成します。この腕神経叢は鎖骨下動脈、鎖骨下静脈と共に走行します。この腕神経叢と鎖骨下静脈は2つの隙間

①第一肋骨と前斜角筋、中斜角筋が作る隙間

②鎖骨と胸郭の隙間を通りますがここが圧迫されることや牽引されてストレスが起きることで胸郭出口症候群が発生します。

胸郭出口症候群は神経が圧迫される神経性(90%)、血管が圧迫される圧迫性に分かれます。また、神経や血管の圧迫される部位によって更に分類されます。

〇胸郭出口症候群の分類

①斜角筋症候群

斜角筋という筋肉で構成される斜角筋隙が狭くなり、痛みや痺れなどの症状が発生するものを言います。

②肋鎖症候群

肋骨と鎖骨の間の肋鎖間隙という通り道が狭くなることで痛みや痺れなどの症状が出現するものを言います。
頚肋というものができて起きるものもあります。

③小胸筋症候群

小胸筋と烏口鎖骨靭帯という靭帯でできる小胸筋下間隙が狭くなるものを言います。

〇どんな人に起きやすい

なで肩の方、姿勢不良によって生じます。骨折やむち打ち後をきっかけになる場合もあります。腕を上に上げるような動きを行う仕事、スポーツでも発症します。
生まれつきのものとしては癒合症、頚肋などがあげられます。

〇自分が胸郭出口症候群かチェック

ルーステスト:

肩を上げて胸を大きく張って、肘を90度に曲げた状態で、手のグーパーを行います。胸郭出口症候群の方は、この動作を行っている間に手が痺れたり、上肢が重だるくなってきたりします。この動作を行って症状が誘発され、上肢を降ろせば症状が楽になる場合は胸郭出口症候群の可能性は高くなります。

モーレーテスト:

鎖骨の上のくぼみの部分に神経が走行しているので、そこの部分を叩くと上腕から腕の方に痺れが放散したり、同じ部位を押すと痛みや嫌な感じが生じ、神経の圧迫がされます。
左右差を比べてみるのが大切です。
他にも誘発テストがあるのでいくつか行い、陽性なものが多いほど胸郭出口症候群の可能性が高くなります。

当院では筋肉や関節の調整を行う整体コースや姿勢矯正コースなどで治療を行っております。首や肩、腕などの痛みや痺れでお悩みの際はご相談ください。