肘の障害・外傷
2018年02月5日
こんにちは(^^♪三郷中央駅前整骨院の大鷹です☆
今回野球にも肘のケガがつきもので悩んでいる選手は多いと思います。今回は肘の症状をいくつかお話していこうとおもいます。
【離断性骨軟骨炎】
■好発年齢
10~16歳の少年、野球の投手に多い。いわゆる野球肘の代表的な病型である。
■原因
不明
繰り返す関節運動によって、成長途上の上腕骨小頭に圧迫力や剪断力が働いて、軟骨下骨の壊死をきたしたものと考えられている。
肘以外にも大腿骨内側顆、距骨など関節を構成する骨のうち凸面をもつ側に生じる。
■病態
上腕骨小頭の軟骨下骨および関節軟骨に壊死巣がみられる(透亮期)その大きさは1センチ前後のことが多い。正常骨組織と壊死骨の間には分界線が現れ(分離期)、軟骨も変性、膨化する。秒病的な骨と軟骨は、やがて母床から離断されて遊離体となり、関節内に脱落する。(遊離期)
■症状
主症状は投球時あるいは投球後の肘の痛みである。前腕に放散する痛みや倦怠感を訴えることもある。
透亮期:安静で疼痛は消失
分離期:投げるたびに疼痛出現
遊離期:遊離体が関節面に挟まって激痛とともに動かせなくなる嵌頓症状も起こる
分離機以降では肘関節の伸展制限が見られる。また、滑膜炎による肘関節肘関節の腫脹や関節液の貯留や筋委縮も生じる。
■予後
比較的良好。変形性関節症に移行しやすい。
※予後が大切であり、小学生では投球数を200球以下にすることが勧められている。
【肘関節遊離体】
関節構成体とつながりのない骨、軟骨片が、肘の関節包内にみられることがある。遊離体は関節腔内を自由に移動するので、関節ねずみとよばれる。
■原因
離断性骨軟骨炎、変形性肘関節症、滑膜骨軟骨腫症、神経障害性関節症、関節内骨折
■病理
遊離体の組織像としては、剥離直後は母床の組織(硝子軟骨、骨芽細胞など)そのものであるが、やがて繊維軟骨層が覆うようになり、表面は平滑となる。遊離体が動くことが機械的刺激となって、滑膜炎がみられる。
■症状
無症状で経過することも多い。原疾患、遊離体の存在部位や数、滑膜炎の強弱などによって、様々な程度の運動痛時、機能障害を呈する。遊離体そのものによる症状としては、急に関節面にはまり込んだとき、激痛とともに運動不能になる。嵌頓である。
X線所見では腕橈関節裂隙、肘頭窩、鈎突窩などに小指頭大の1~数個の遊離体がみられる。
■予後
原疾患と取り残しの有無によるが、一般に良好である。すでに長期間拘縮のあるものは、遊離体の除去だけでは関節可動域の改善は不良である。
【肘頭滑液包炎】
■発生機序
外傷、感染、痛風などによって起こる。繰り返す機械的刺激によるものは学生肘と呼ばれるが、日本では畳職人によくみられる。
■症状
肘頭部の皮下にある滑液包(肘頭下滑液包)の腫脹、波動がみられる。外傷の場合には、はじめ血液が貯留するが、次第に黄色透明の浸出液に変わる。
関節リウマチ患者ではリウマトイド結節との鑑別を要する。
感染の場合は、初期に自発痛、発赤、熱感が著明である。貯留液は混濁している。
■予後
肘頭部は皮下組織が薄く、直下に骨があるため摘出術後に皮膚の血流が悪くなりがちで、創治癒がよくない。二次感染がなければ予後は良い。
このような症状もあるので単なるケガではない場合があります。そこをしっかり見極めて、治療としてできる疾患であれば当院でみれます。まずは何か気になることがございましたらいつでもご相談ください。