大腿部【もも】の肉離れ
2018年01月22日
こんにちは(^^♪院長の渡辺です☆
今日は特に寒く朝からみぞれが降っていました。雪が積もった際には、転倒など十分にお気を付けください。
この寒い時期に多くなっているスポーツのケガ。特に”肉離れ”の症状が増えています。
そこで今日は皆さんに大腿部【もも】の肉離れについてお話させていただこうと思います。
【大腿部の肉離れ】
起こりえる外力のものには…
介達外力→肉離れ
直達外力→筋打撲
があります。
筋損傷:筋の収縮力や応力が筋の強度を上回った場合に発生
スポーツや就労現場などで
加速期:短縮性収縮(求心性収縮)
減速期:伸張性収縮(遠心性収縮) ターン、ストップなど
■好発部位
第1位 ハムストリングス (大腿二頭筋長頭、半腱様筋、半膜様筋)
第2位 大腿四頭筋 (大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋)
第3位 下腿三頭筋 (腓腹筋、ヒラメ筋)
■頻度
大腿二頭筋 36.7%
半腱様筋、半膜様筋 30.3%
大腿直筋 16.8%
中間広筋 6.6%
腓腹筋 7.4%
■特徴
・二関節筋に多い
・速筋(白筋)に多い
・遠心性収縮時に発生しやすい
・筋腱移行部に多い
<大腿四頭筋肉離れ>
■発生機序
介達外力のよるものが多い~ 股関節伸展位、膝関節屈曲位で急速に収縮した際に発生
大腿直筋に好発(大腿直筋:筋損傷>中間広筋:腱断裂)
筋腱移行部に好発
危険因子(リスクファクター)
①筋疲労 寒冷時
②再発
➂柔軟性、コンディショニング低下
④不適切なウォーミングアップ
■症状
疼痛(自発痛、運動時痛、圧痛、伸長時痛)
腫脹、皮下出血、硬結、膝関節屈曲制限
完全断裂では陥凹を触知、膝くずれ、完全伸展不能
■損傷の程度による分類
Ⅰ度(微小断裂):筋腱複合体の最小限の損傷
Ⅱ度(部分断裂):筋腱移行部の損傷
Ⅲ度(完全断裂):筋腱移行部の断裂
<ハムストリングスの肉離れ>
■発生機序
(多)遠心性収縮時~筋腱移行部に好発
・下腿が振り出されてから接地にいたる際
・接地からけりだされる際
(少)坐骨結節付近での完全断裂
・膝関節伸展時に股関節屈曲強制された際
※成長期の重症例では、坐骨結節の裂離骨折に注意
その他の要因
①筋疲労
②先行する筋損傷の存在
➂適正なウォーミングアップの欠如
④筋の柔軟性低下
➄下肢長の不一致
⑥電解質の枯渇
⑦左右のハムストリングスのアンバランス
⑧ハムストリングスと大腿四頭筋の筋力のアンバランス
■症状
損傷部の圧痛、腫脹、皮下出血、筋の硬結や陥凹
■治療
損傷度合いによって行う治療は異なってきます。アイシングや温めたり固定期間なのか伸ばさないといけないのか見極めて当院は治療を行います。
問診時、わかりやすく納得いくまで説明いたします。
早期復帰を目指して改善へ導きますので、気になった方はいつでもご相談ください。