ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
2024年10月4日
こんにちは三郷中央駅前整骨院箕輪です。
9月より診療時間が変更となりました。
月~金 午前 9:00~12:00
午後15:00~20:00
土・祝 9:00~17:00
上記の診療時間となりましたのでご予約の際はご注意ください。
さて、今回は手首の使い過ぎにより起こるド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)について説明していきたいと思います。
ド・ケルバン病とは、短母指伸筋腱と長母指外転筋という親指側にある腱が擦れて炎症を起こしたり、腱の通り道である腱鞘が肥厚することによって腱が圧迫され痛みを生じる疾患です。
原因
家事、デスクワーク、長時間のスマホ使用などの使いすぎや妊娠出産期や更年期などによる女性ホルモンの乱れなどによって起こるとされています。
症状としては、手首の親指側の腫れや熱感、親指の使用や手首の使用に伴う動作痛や親指の引っ掛かり感などがあり、日常生活や仕事に支障をきたす場合が多くみられます。
ド・ケルバン病を放置することによって、母指のばね指など他の疾患を併発する場合もあるため注意が必要です。
ド・ケルバン病のチェック法としてフィンケルシュタインテストやアイヒホッフテスト(フィンケルシュタインテスト変法)、岩原・野末サインがあります。
フィンケルシュタインテスト
痛みを感じる手とは反対側の手で、痛みを感じる側の親指を内側(小指側)に引っ張った際に手首の親指側の痛みが強くなれば陽性
アイヒホッフテスト
痛みの感じる側の親指を同じ手の手掌と他4本の指を使って握り手首を小指側に曲げた際に手首の親指側の痛みが強くなれば陽性
岩原・野末サイン
痛みの出ている手の手首を最大限まで手掌側に曲げて、そこからできる限り親指を広げ鋭い痛みが出たら陽性
これらの検査法は、自分でも行うことができるため、一度やってみてどれか一つでも陽性となる場合はド・ケルバン病を含む腱鞘炎である可能性が高いため早めに医療機関を受診するようにしましょう。
当院では、患部の炎症を抑えるための超音波治療や肘や手首などの関節バランスを整え負担を減らす各種関節調整法、日常負荷軽減のためのテーピング等の治療を行っております。
ド・ケルバン病は使いすぎによる痛みが多いので、使用負荷を減らすことである程度痛みを抑えることができるため、サポーターの使用や痛みの出ない範囲でのストレッチも有用となります。ただし、サポーターの使用だけでは腱の擦れはなくすことはできず段々と症状が悪化してしまう場合もあるため、手首の引っ掛かり感や痛みが気になる場合にはお気軽にご相談ください。