シンスプリントについて
2025年06月12日
こんにちは。三郷中央駅前整骨院の小野沢です。
梅雨の季節になり雨の日が増えてきたり、暑い日も続いています。ジメジメした気候や気圧により体調を崩しやすくもなりますので体調管理には気をつけていきましょう!
さて今回は運動をする学生に多く見られ、僕自身も学生時代になったことのあるシンスプリントについてお話ししていきます。
シンスプリントについて
シンスプリントとは脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれ、脛骨というすねの骨の内側に着く筋肉の伸長性の低下が起こり、筋肉の牽引(引っ張る力)により、運動中や運動後にすねの内側の中央から下方1/3に骨膜の炎症が起き痛みが出てしまうことを言います。
シンスプリントの原因
⚪ランニングやジャンプ動作、ターンなどのオーバーユース(使いすぎ症候群)
⚪扁平足(足裏が平らになった状態)や回内足(足首が内側に傾いた状態)などの足のアライメント異常
⚪下腿(膝から足首)の筋力不足や足首の関節の柔軟性の低下
⚪履き慣れていない靴やクッション性のない靴の使用
⚪新人選手や運動再開時の急激な運動
などが原因で起こり、スポーツとして陸上競技(中、長距離)やバスケ、サッカーで多く見られます。女性の場合はチアリーディングやエアロビクスでもみられることがあります。
疲労骨折との違いについて
すねの内側の痛みの中にはシンスプリントとは違い、疲労骨折と言われる怪我もあります。どちらも痛みの出る場所が似ているため判別が難しいものになります。
⚪シンスプリントの特徴は、痛みの出る範囲が10cmと長く両側性に起こりやすくなります。また運動時に痛みが生じやすく、安静時も痛みが出ることもあれば痛みが和らぐこともあるのが特徴になります。
⚪疲労骨折の特徴は、痛みの出る範囲が5cmとピンポイントで鋭い痛みが出て片側性に起きやすいです。また疲労骨折は骨に繰り返しの負荷がかかっているため安静時でも痛みが出る場合が多いのが特徴です。
鑑別診断には症状だけでは難しいため、その時は整形外科などでMRIを取ることで判断する場合もあります。
シンスプリントの治療法
歩くだけでも痛みが出る場合は運動をするのを避け、安静にするのが第一になります。
運動後に痛みが出る場合は、運動量を減らしたりアイシングで痛みのある場所を冷やしたり、ふくらはぎの筋肉のストレッチや足底周りの筋力強化が必要になってきます。
ある程度痛みがなくなってきたらウォーキングや軽いランニングから初め、両足のジャンプなどでも痛みがなくなってきたら徐々に動きの再獲得を目的としたトレーニングなどを行っていきましょう。
シンスプリントの予防
⚪運動前後やお風呂後の下腿の前面と後面の筋肉のストレッチやアイシング
⚪タオルギャザー(足の指でタオルを引き寄せる)などの足底のトレーニング
⚪姿勢やフォームの改善、インソールなどを見直し足の負担を軽減
などがあげられます。
当院では足の筋肉や関節のアプローチだけでなく、衝撃吸収や足の内側の筋肉をサポートするテーピングなども起こっております。
似たような症状や他の症状でお悩みの際は当院までお気軽にご相談ください。