肘の痛み【外側上顆炎】~テニス肘~

2017年11月13日

こんにちは(^^♪渡辺です。

育児や仕事で腕を使うことが多くなってくると、あれ?肘が痛いな。と思うことがある方は多いんじゃないでしょうか。これを悪化させてしまうと肘の腱鞘炎「テニス肘」という症状になりかねません。隣駅である八潮駅や南流山駅からも肘の痛みでくる患者様がいらっしゃいます。

今回はテニス肘について皆様に知識をお伝え出来ればと思います♪

 

【外側上顆炎】(テニス肘)

一般的に、テニスのバックハンドストロークで発生する上腕骨外側上顆炎による外側型の疼痛性運動障害をテニス肘と総称するが、テニスのストロークで発生するスポーツ障害としてフォアーハンドストロークにより上腕骨内側上顆炎を発生する内側型もある。病因は使い方の間違い・使い過ぎであり、ラケット操作技術の低い初級者やラケットを支える筋力の弱い40歳~50歳の女性に好発する。この障害は、ゴルフやバトミントンなど他のスポーツ障害として、または手をよく使う作業をする者にも多発する。

 

■発生機序

発生頻度が高く、バックハンドストロークで正確にボールを捉えることのできないときに受ける衝撃に、手関節の伸筋、特に短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)で対抗しようとして、筋の起始部で変性を起こしたり、または前腕浅層伸筋群付着部である外側上顆部の微小断裂、骨膜の炎症を発生する。

■症状

手関節背屈時やラケットのグリップ時の肘から前腕にかけての疼痛や局所の圧痛、熱感を有する場合もある。日常生活では、回内位でものを持ち上げたり、タオルを絞る動作などの伸筋群が緊張する動作時に痛みを訴える。

当院では徒手検査法により痛みが誘発されれば外側上顆炎陽性としてみています。

■鑑別診断

変形性肘関節症、頚椎神経根症、胸郭出口症候群、橈骨神経浅枝の絞扼性末梢神経障害などがあげられる。

■治療

当院は原因となる筋群や関節に対してのアプローチ。ハイボルテージ、超音波によるアプローチなどありますが、大切なことは患者様本人にもこの外側上顆炎の知識を知ってほしいということ。治療をしても痛みが出る運動を繰り返しても炎症はぶり返してしまうので、やってはいけない動作、自宅でのケア、テーピングなど守ってもらうことにより改善できる症状です。それはしっかりと問診時にお伝えいたします。

 

最近では家事をしているだけで肘の痛みが出る人も少なくはありません。少しでも違和感があるくらいで来ていただけると早期に治っていくものが多いです。なにかありましたらなんでも当院へご相談ください。