最近増えている!?四十肩!五十肩!

2018年03月12日

こんにちは!三郷中央駅前整骨院の院長の渡辺です。

当院には様々な症状の患者様が来院されますが、最近、五十肩と言われる肩の痛みを訴える方が増えています。整形外科に行ったが、シップのみ。整体、接骨院に行ったが変化がわからず…。そんな悩みを抱えた患者様が3月になり急増しました。

肩関節の解剖を知り尽くし、四十肩、五十肩を治してきた私が今回は簡単な五十肩についてのお話をさせていただきます(^^♪

五十肩とは何か?

皆さんがよく、五十肩、四十肩と言われるのは総称として「肩関節周囲炎」といいます。

40歳から50代前後を中心に肩の組織が衰えてくることにより、はっきりとした原因がなく肩の痛みや運動障害を認めるものと言われています。

40~50代に多く発症することから五十肩、四十肩と呼ばれますが、近年では20代から30代でもみられるようになり、昔よりも体の衰えが早くなっていると言われています。

社会が成長することにより、機械や機能の性能が上がり人は身体を使わなくなり、筋力などが低下する。楽をする分、どんどん体は弱くなってしまします。

この悪循環が好発年齢が下がっている原因と考えられています。

いかに肩周りのインナーマッスルなどを鍛えられるかが発症しにくい体づくりになっていきます。

 

肩の疾患についてはいろいろな定義がありますが、簡単にいうと肩を痛めてしまって筋線維又は滑液包に傷がついてしまった。その傷の炎症が広がり、痛みと運動制限「拘縮」を引き起こす。これが、肩関節周囲炎といいます。ただすべてが五十肩=肩関節周囲炎だけとは言いずらい、非常に難しい疾患でもあります。だからこそ見極める知識、技術が必要になります。

 

五十肩のメカニズム

肩関節はインナーマッスルという4つの筋肉で関節の安定性を保っています。「棘上筋」「棘下筋」「小円筋」「肩甲下筋」とあり、これらが肩の安定性をつくっています。これらの筋肉の周りには滑液包という袋があり、動きを滑らかにする「滑液」をだして、筋肉や腱、関節の動きを円滑にしています。

肩関節には障害を受けるところ、痛めるところがたくさんあります。筋肉や腱、関節包と弱い部分がいろいろと入り組んだ構造になっていて、肩関節は関節の中で1番動きが広い関節です。動きが広い反面、脆弱な構造になっています。

五十肩は関節のいろいろな組織に傷をつくり、痛みを発症しますが、その中でも特に炎症が起きやすく、痛めやすいのが「腱板」です。

 

肩関節に炎症をおこす要因が2つあります。

腱板は線維性の組織からできているために非常に弱い部分です。

そのために年齢ともにより低下していくため、脆弱になり、傷がつきやすくなってしまいます。

そして血流が悪いのもあります。関節の中や腱自体には血流がないのです。もしくは乏しいために傷がつくと修復されにくくなっています。

肩に炎症を起こしやすくするもう1つの原因は、腱板の1つ『棘上筋』にあります。

腕をあげたりする際に上腕骨と肩峰という肩甲骨の骨に対して腱板が挟まり衝突を繰り返していきます。[摩耗]

長い年月で繰り返すことにより、腱板は徐々にすり減って傷をつくり、炎症を引き起こすことになってきます。

痛みが出ると炎症が起きる→この炎症の痛みがあるから動かさない→そうなると肩関節は固まります。これが「拘縮」です。

痛みと運動制限「拘縮」、この2つが起こることを肩関節周囲炎といいます。

 

五十肩には進行度合いに応じて3つのステージに分けていきます。

炎症が起きたばかりで強い痛みや運動制限の強い時期を「炎症期」

炎症が治まり、硬くて無理に動かすと痛みが出る時期を「拘縮期」

痛みはあまり感じなく動きもある程度は動かせるがうまく動かない、強く動かす際に痛みを感じる時期を「回復期」又は「解氷期」

と段階をわけていきます。

 

今回は肩の病態と症状を簡単に説明していきました。

五十肩は早期発見、早期治療が大事になってきます。

肩の痛みや違和感がある方は自然と治ると放っておかずに早めの受診をおススメします!

この症状『拘縮』は整形外科では週2~3回のリハビリをしても8か月から12ヶ月かかると言われています。

拘縮は固まってしまうと治るのに時間がかかってしまいます。拘縮を起こさせない、なってしまっても早く治すためのリハビリが必要となります。

肩の痛みでお困りの方がいらっしゃいましたら、当院にご相談ください。