変形性膝関節症
2017年11月7日
こんにちは!大鷹です。
先月の31日はハロウィンでした!当院はスタッフが仮装をしながらの治療を行いました(^。^)患者さんの中には一緒に仮装してくれた方もいらっしゃいました。初めて来る患者さんには驚かれましたが本気で仮装して、治療はいつも通りに全力でしました。
来年は是非仮装をして来てもらえると盛り上がるかもしれません(^ ^)
今日は膝のOA(変形性関節症)について説明します。
変形性膝関節症
聞いたことがあると思います。60歳代になってくると約6割くらいの方が変形していく可能性があります。知ってる方と知らない方では今後が大きく変わってきます。是非これを見て参考にしていただければと思います。
変形性膝関節症とは膝関節にある軟骨がすり減ったり、なくなってO脚やX脚などの変形が起きたり、痛みや腫れがみられます。
膝関節は特に変形性関節症が発生しやすい関節です。
多くは50歳代に発症、男女比はほぼ1:3と言われてます。
・症状は?
初期には動作開始時に疼痛を訴えることが
多く、進行すると動作中に痛みを訴え階段
の昇り降り特に降りるときに疼痛がある。
日本では内反変形が多く、膝の内側に荷重
がかかって痛みがある。
これからの寒冷の時期または湿潤の時期に
症状が悪化することがあるので注意が必要
です。
・なぜなりやすいのか?
関節には筋肉、腱、靭帯があります。特に
膝関節には関節の中と外に靭帯がありま
す。筋肉、腱、靭帯などを総称して軟部組
織といい、その軟部組織が負担を分散し
て、関節に直接衝撃を加わらないようにし
ています。加齢に伴う筋力の低下や過度の
関節運動、遺伝子的要因、関節運動不安定
症などによって軟骨がすり減ってしまい負
担を分散する機能が低下してしまいます。
・メカニズムはどうなっている?
1、軟骨の表面に軽度のすり減り、軟骨の
水分含量が増え軟骨が柔らかくなってし
まいます。
↓
2、病期が進行すると変形が始まり、O脚
やX脚になりさらに関節への負担が多く
なります。関節では炎症が起こり、この
ころから膝の曲げ伸ばしに痛みを感じ始
めます。
↓
3、関節軟骨の水分保持能力が減少して膝
のクッションの役割が低下し膝の曲げづ
らさが出てきます。
↓
4、関節包内に滑液含量溜まり関節水腫が
できて腫れや熱感を訴えます。膝に水が
溜まる状態と言われています。
↓
5、軟骨のすり減りがさらに進み、変形し
たり消失したりして骨が露出してきたり
骨同士のこすれにより痛みが増します。
このころは正座ができなくなります。
↓
6、骨がぶつかり、骨が変形し骨棘ができ
ます。虫食いのような骨の表面を骨びら
んと言います。関節が安定せず、歩くのに
ふらふらしたり、足を引きずったりしてし
まいます。寝ている時や安静時でも痛みが
出たりします。
・O脚、X脚とは?
変形の形を表しており、膝が内側に向い
ている状態をX脚、外側に膝が向いている
状態をO脚といいます。先ほど、日本では
内反変形が多いと言いましたがなぜ多いの
か?
それは人の構造上外側に負荷がかかりやす
く内側の筋力はなかなか鍛えることができず
に低下してしまい外側に開いてしまいO脚に
変形しやすくなります。
・治療方法は?
変形してしまった骨は当院の手技療法で
治すことはできませんが変形を悪化させな
くしたり、予防する治療やトレーニングな
どがあります。特にトレーニングでは大腿
四頭筋を中心とした筋力アップを行いま
す。安静や体重減量を指導することもあり
ます。体重や重力によって負担がかかりや
すい、さらにそこで屈伸運動をすると悪化
してしまいます。
・トレーニング方法は?
大腿四頭筋のトレーニングをして下さい
と言われても何をして良いかわかりません
よね^^; 当院ではトレーニングもしっかり
とお伝えして行きます。やり方を間違える
と余計に負担がかかったり悪化したりして
しまいます。
ではさっそく大腿四頭筋のトレーニングをお
伝えします。大腿四頭筋の中でも特に内側
広筋を鍛えていきます。先ほどもお伝えした
通り内側はあまり鍛えることがありませんの
で筋力低下しやすいです。
1.ボールを膝の下に入れます。その状態で膝を伸ばし足の甲を手前に持ってきながらボールをつぶすようにします。緩める時は膝を曲げ、足の力も抜きます。力を入れっぱなしだとつってしまったり筋肉が硬くなってしまいます。これを10~20回左右行います。痛みの具合によって回数を決めます。
これが内側広筋のトレーニングです。
2、右膝と左膝の間にボールを挟み内側に向
けてワイパー運動します。10~15回行いま
す。
3、重りを使ってトレーニングすることもで
きます。足首に重りをつけて膝を伸ばし1
と同じように足を上に持ってきます。
10~20回行います。
4、状態が良くなってきたら、椅子に座って
ボールを挟んだ状態で立ったり座ったり
します。10回行います。
などなど他にもたくさんトレーニングがありますが特に重要なものをお伝えします!
トレーニングをしている人としていない人では1年後の姿が違ってきます。
トレーニングをしている方は今の現状と変わりませんが、トレーニングをしていないと悪化していることがわかります。
当院は治療と共にトレーニングをお伝えしたり、根本的なところから悪化防止や予防をしています。
・注射や湿布などをしても痛みが軽減されな
い方
・注射を何回もしている方
・今後変形するのかが不安な方
・姿勢が気になって筋力が低下していないか
などお困りや気になっている方是非早めに当院にご相談下さい!
皆様が健康で楽しく生活できるようにサポートさせていただきます。